2005年04月

思い出しては口ずさむよ 君が歌ったあの唄を

GWだっていうのにぱっとしない日々を送っている勝又悠です。最近コンビニ弁当を食べ過ぎて少々太ってしまいました。筋トレして夏に備えたいと思います。

僕の携帯電話はなんでかvodafoneでして、それに理由はないのですが変えるのが面倒くさくてずっと使ってます。ハッキリ言って使いにくいです。

そんな僕の携帯は、今までの着信数によるランキングと、発信数のランキングが表示出ることを今日知りました。さっそくどきどきしながら調べてみたのですが。。。

着信数1位 今井康裕 722回(ダントツ。ちなみに2位は荒井秀之で349回)

発信数1位 今井康裕 516回(ダントツ。ちなみに2位は荒井秀之で220回)


という無惨な結果に終わりました。あぁ切ない。この携帯買ってまだ1年も経っていないのに、僕は516回も今井ちゃんに電話してるんだ。そして722回も今井ちゃんから電話がかかってきてるんだ。女の子の名前なんていくら探してもありゃしねぇ。

と、いうことで、今日も真夜中に今井ちゃんと電話しました。まるでホモのようです。夜中に毎日電話。話すことといったらお互いの文句ぐらい。切ない。

そして、今日は「GWだっていうのに、なんにも予定がないんだけど、どうしてくれるんですか?」という内容で電話。
 
こんなに暖かくなって、世間はウハウハで、朝のコンビニはこれからレジャーへ向かうカップルだらけで、どこいってもカップルだらけで。僕は今井ちゃんと電話。

今井ちゃんは「こういうのもいいもんだよ」と言ってくれるが、やっぱりどことなく負け組。完全に負け犬。アイスの実を買って「石原さとみダーツセット」なんて狙っている僕は、負け組以外なんでもない。あぁみっともない。

想う人がいる人は幸せだ。その恋が実っても実らなくても、きっと毎日は輝いている。恋する女は華になる。命短し恋せよ乙女。そして少年少女たちはキラキラな足跡を残していく。

僕は最近、想う心をどこかに忘れた。歌を忘れたカナリアのように少しずつ恋する気持ちを忘れた。

でも、そういう時もあるもんだ。
焦っても何も変わらない。

いつかでっかいハートが押し寄せてくる。笑顔一つで頑張れる日が来るはずさ。

思い出しては口ずさむよ。君が歌ったあの歌を。

いい曲だったね。

同じ月を見て報告しあった夜に流れたあのメロディー。

「今夜の月はまあるいよ。見てる?」

名曲だったな。最高に。

うん。見てるよ。僕は今日も。


今夜の月もまあるいよ。

今すぐに真っすぐな気持ちを君に届けるよ

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世間はGW。空は夏模様。街行くカップルたち。なにが10連休だよ。にやけてんじゃないよ。まったく。僕にはいつになったら黄金週間がやってくるのだろう。

今日もサマーデイズ。脚本執筆が思うように進まなくなった僕は、原宿PGハウスにてPG君と同居中のやまあつがもうすぐ大阪へ一時帰宅してしまうという事で、急遽原宿へ。愛車である「ポンコツ君」(余命わずか!助けて下さい!)で246をかっ飛ばす。

ほんと、暖かくなると世界が別物になる。街中が活気に溢れ、男の子も女の子も恋するモードになるから不思議だ。恋するモードというより渋谷の場合、戦闘モードだな。ありゃ。

渋谷は夏の香りがした。鼻の奥に突き刺さる生暖かい匂い。夏がやってくる。それだけでハイテンションだぜ。

PG-HOUSEにて、PG君とやまあつと語りながら飲む。熱く夢を語ったと思えば、まるで初恋少年のように女の子の話題で顔を赤らめる。小栗旬くん、うらやましい!!

腹が減って近所のラーメン屋へ。

途中にあった松浦亜弥の午後の紅茶の看板の前で、記念撮影。松浦亜弥が落ち目か落ち目じゃないかでPGくんともめる。スマートやまあつが仲裁に入る。

そんな感じで、がっつりとラーメンを食した僕らはコンビニにてアイスと酒を買って、再びPG-HOUSEへ。
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また語る。語りっぱなし。僕らの未来を語りっぱなし。輝く未来のパズルを1ピースずつ丁寧にはめる。
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気が付くと、朝になっていて、PG君は眠気をごまかして桑田圭祐の「波乗りジョニー」で肩を揺らし、やまあつはダンディーに髪を洗う。ごみ収集車の排気音が街の目覚まし時計になって、カラスの群れが空を真っ黒にする。部屋に流れる大塚愛で切なくなった僕はベランダでタバコを吸う。肺に溶ける煙と一緒にこの気持ちをどうにかしてくれないもんかい。

PG君とやまあつに別れを告げ、帰宅。

人もまだらの渋谷を通り抜け、246へ。
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朝の東京。
恋破れし人も恋繋いだ人も。友達同士で朝を迎えた人も。
分類なしで全てを包んでいく。

一夜限りの愛も、そうでもない愛も、その瞬間の感情を大切にしよう。
早朝に二人手を繋いで歩くその姿。
朝日に目を細める視線の先には、きっともっと素敵な日々が待っている。

終わりある恋だからこそ毎日水をあげて綺麗な花を咲かそう。
大人になって初めて桜が咲くよ。

全ての女の子よ、永遠にキューーーーーートでいておくれ。
それだけで幸せになれるんだ。僕は。僕らは。

「アイスの実」を買うと、赤い実はじけてドキドキするらしいよ!みんな!

あーーーハッピーデイズ!!!まりをは早起き!!


ありがとう母さん。おめでとう母さん。
今日の母さんは世界で一番綺麗だよ。

できそこないの息子でごめん。迷惑ばっかかけてごめん。

Happy Birth Day!!!

写真 PG君とやまあつと朝の原宿

僕の心に君の心にいつも花が咲いてますように


今日は、夜から今井康裕さんがはるばる新井薬師から僕の住む街にやって来ると言う事なので、急遽、大谷ロックと蔵内キング、荒井秀之を呼んで居酒屋にて一足早くGWを祝う。会って即、みんなで大谷ロックを神輿のように担ぐ。町中の人に不審な目で見られる。

今日のテーマは、今井康裕さんが芸人にシフトチェンジするとのことなのでみんなで芸名を考える。彼は以前から、みんなの前でおやじギャグを言ったり、体を張って笑いをとろうとしたりと、そんな芸人魂には定評があった。しかし、欠点があった。それは、「あんまり面白くない」ということ。

今日も居酒屋の店員さんに絡んだり、変な動きをしたりと一生懸命だったがいまいち面白くなかった。という事で、彼の芸名は「今井ブリーフmittomonai」という事に決定!歓喜に溢れる僕ら。今井康裕さんは涙目で喜ぶ。

そして、来週に撮影が迫っているオフビート360CCとSTROBO RUSHによるコラボレート作品「ループ・ルール・ループ」への出演交渉と企画発表。
ストーリー等は一切明かさず、集合場所とおおまかな時間の流れだけ発表。晴れてみんなの出演が決定。うれしくなる。やりましたよ、オフビートのみんな。

それから、僕らは延々とくだらないことを話す。酒に呑まれた大谷ロックがいきなり落ち込んでみんなで励ましあったり、蔵内キングと好きな女性のタイプについて妄想を交えて語ったり、荒井秀之が最近天狗になっているということなので、彼の帽子を折り曲げたり。昨日渋谷で遭遇した大塚愛との一件を「これは運命だ!」と叫んだり。「初恋銀色鉄塔」の話をしたり。この4人といると話題が尽きない。バカな話も真面目な話も、全部正直に話せる。年齢も性格も環境もバラバラな僕らだけど、皆、同じ夢に向かって突き進む。胸の中にある気持ちを決して恥じたりしない。そんで今しかない今を生きる。

それから僕らは、酒の後はガツンと行こう!ということで閉店間際の焼き肉屋へ。

ガッツリ食って、腹もいっぱい。みんなで「1年後、僕達はどうなっているか?」と閉店間際にも関わらず語る。

1年後、僕らはどうなっているのだろう。何を想い、何を志すのだろう。

1つ年をとって、少しは成長しているだろうか。
1つ年をとって、ちゃんとした大人になれるのだろうか。

でも、それでもきっと僕らは変わらず真正面から夢を追いかけているだろう。

いつまでも恐いもの知らずでいたい。何も恐れずに、突き進みたい。そして心から笑って心から涙を流したい。そんなバカ正直な男でいたい。

そして、1年後も初恋の気持ちで人を愛したいと思った。

朝がきて、僕らは駅まで歩く。4人を見送り、一人晴れ晴れしい空を見上げながら歩く。時間は確実に進む。置いて行かれないように走ろう。


道があんだからさ、走るしかねーんだよ。俺たちは。
笑っている奴は黙らすしかねーんだよ。こうなったら。

胸を張れ。拳握りしめろ。そして、振り向くな。道は前にしかねーべ。

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今はなんにもない空にはね、いつか輝く星がある。

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かすかに蝉の鳴き声も聞こえる今日この頃。すっかり夏日和ですね。大好きな5月がやってくる。それだけで僕は毎日が楽しみです。

今日は夕方から新宿にてオフビート360CCとデザインフェスタで上映するコラボ作品「ループ・ルール・ループ」の打ち合わせ。

おおまかなストーリーと、設定、ロケ場所などが少しずつ決まってくる。何せ今回一番難しいのが、8分の作品を1カットで撮影するということ。段取りが重要だ。映像で思いきり遊んでみたい。心が胸を裂くような作品が作りたい。普段のSTROBO RUSHでは出来ないような作品に仕上げたいです。撮影はなんだかんだで来週に迫っている。準備を急がなくては。

その後、夏にPVを撮影することになったKEYNAさんのライブを打ち合わせがてら見にいく。初めて降り立ったよ御茶の水。女子大生とサラリーマンだらけの街だった。ビルだらけの駅前を抜けて、ライブハウスKakadoへ。アコースティックな雰囲気ただよう素敵なライブハウスだった。

KEYNAさんとは、若干17歳の女子高生ソロシンガーで、活動は日本のみに留まらず台湾や中国にまで足を伸ばしている。たった1本のギターから生み出される旋律は、社会や戦争への反抗や、愛国心に満ちている。初めて聞くジャンルだった。そしてライブ中盤には、LEGONIC TRAPの「タカラモノの日々」のカバーまで聞けた。

若干17歳の女の子が歌うには少し意外すぎてびっくりするような曲だらけだった。でも、17歳はきっと僕が思っているよりもっといろんな事を考え、いろんなものを求めている。悩みだって日々尽きないもんだ。全然大人なんだ。

なんだか、KEYNAさんの歌声は強く胸に響いて、痛かったです。感情むき出しで歌うKEYNAさんの曲はすごく痛かったです。

その後、所属レコード会社社長とKEYNAさんで打ち合わせ。PVは「初恋銀色鉄塔」の撮影の合間を縫っての撮影となりそうだ。いいものに仕上げてみせます。

なんだか今日はいろんな事を考えた一日だった。四角いビルだらけの街を歩き、僕より若いサラリーマンとすれ違い、普段聞かない音楽を聴き。交差点で交わる僕らはきっとすごく滑稽だっただろう。

今の僕には、やらなければいけない事なんて何一つない。そんな自由に少しだけびびってしまった。情けない。

今、僕にはやりたい事だらけなんだ。それだけで幸せなはずなのに、この気持ちは何だろう。もしかしたら、やりたい事をやるって事はすごく決意と覚悟が必要なんじゃないかって思った。

好きだから一生懸命やるんだよ。
大好きだから全てを捧げるんだよ。

抜け殻になっても、歩むべき道があって。
愛しい数だけイバラの道があって。

それを通り抜けて幸せがやってくるんだな。きっと。

突き進む。体と心を失っても。魂だけが残ればいいさ。いつまでも笑っていられない。やるからには犠牲にしなければならないものがある。


好きだから、僕は突き進む。
キラッキラな未来を追いかけに行くのさ。

写真 オフビート360CC×STROBO RUSH コラボレートTシャツデザイン。

おめでとう。綺麗になったよおめでとう。さよならバイバイ。

こんにちは。最近しっちゃかめっちゃかな生活を送り続けている勝又悠でございます。あ!23歳にもなって無職です。世間のはじかれものです。性格は極めてマイペースのうえ、楽天家です。嗚呼サイテー!あ!女の子にはてんでもてません!先日「ミスターいい人どまり」という称号を頂きました。ったくうるせーなー!もういいよ!ああ小栗旬になりたい。ちきしょう。

新作オムニバス長編「初恋銀色鉄塔」のクランクインを来月に控え、日記書いてる場合ではないような気がする今日この頃ですが、どーしても書かなきゃならないことが最近ありまして書かせてもらいます。

僕には妹がいます。名前は「勝又依梨(えり)」といいます。でらべっぴんさんです。
僕は親しい仲間や地元小田原ではかなり有名な「妹思いの兄貴」なのでございます。もうね、本当に大事。これは父親が愛娘を大切にする気持ちと多分一緒なのでしょう。

僕と妹の関係というのは、極めて珍しい関係でして、なんと、小学校6年生から20歳くらいまでまともに顔も合わさずに会話さえもなかった関係なのです。8年だよ!8年!8年間、僕の中では妹は存在しなかったのです。

だから、気が付いたら妹は9歳から17歳になっていて、お兄ちゃん的にはアンビリーバボーな感じ。いきなり家に女子高生がいるんだよ!?これはやっべーべ!

垢抜けない芋だった妹が、気が付くと化粧を覚え、髪を染め、ミラクル女子高生に変身。まじで「これは本当に俺の妹か?」というくらいにキューティーになったのである。

そんな女の子が、俺のことを「お兄ちゃん」と呼ぶもんだから、なんだか不思議な気分。「もしかしたらこれは大掛かりなドッキリカメラかもしれない」なんて思いながらも、たいそう可愛がりました。「買って」と言われれば何でも買ってあげて、「どっか行きたい」と言われればどこへも連れていったわけです。

妹が彼氏が出来たと知るや、必ずどこの男か聞いたうえ、散々心配した僕。なんでか、小田原では「依梨ちゃんとデートして、レストランに入りトイレに行って帰ってくると、いつの間にかお兄ちゃんがいる」というデマまで流れたほどです。

そんな妹も20歳になり、成人式を終え、立派な大人になったわけです。

そして、何が書きたいかというとね。

そんな妹が結婚するらしいのです。

しかも相手は29歳のガテン系。

お兄ちゃんより年上。

最初聞いた時、頭の中が真っ白になりました。既にお互いの両親にも紹介済みらしいです。まさに秒読み。

勝又家には、僕よりも妹を思う男がいます。それは父親(喧嘩最強)です。今や勝又家名物となったアウトローな父親。

その父親と29歳ガテン系が対面して何も起こらないわけがないと思う僕ですが、なんだかあっさりとしていたらしいです。父親の潔さに涙。ああ娘を持った父親って、やっぱり辛いな。きっと拳握りしめて対面したんだろうな。

そんな29歳ガテン系が次は「お兄さんに逢いたい」と言っているそうです。

俺はどんな顔して逢えばいいんだろう。まじで一筋縄ではいかない気がする。僕は父親のように潔く「よろしくお願いします」なんて頭を下げられるのだろうか?

なんか複雑ですね。こういうのは。薄々勘付いてはいたけれど妹に先に幸せになられるとはなー。花嫁になるんだな。立派な奥さんになって、そんでいつかは母親になるんだな。そんで俺は29歳に「お兄さん」って呼ばれるんだな。

妹は、兄の僕よりもいろんな事を知って、いろんな事を学び、いろんな恋をしてきた。お兄ちゃんよりしっかり者で、びっとしてて、肝っ玉が座ってて、間違ったことが大嫌いで。心配はいらないさ。


勝又依梨はきっと世界で一番の花嫁。


俺よりも先に将来に答えを出して、数ある不安をもろともせず、青春を捨ててでも結ばれたい相手を見つけて、現実ってやつと対面した妹は本当にかっこいい。

父親に怒られて真っ先に俺の部屋にやってきたり、「彼氏ができた」ってプリクラをたくさんくれたり、俺が故郷を離れた頃すぐに手紙をくれたり、読みにくい絵文字だらけのメールで、「依梨ね、結婚するんだよ」って言ってきた妹は

本当にかわいい。


結局、なんにも妹にはしてあげられなかった。結局、かっこいいお兄ちゃんにはなれなかった。こんな兄貴でごめんな。

僕が小学校の頃、妹はまだ幼稚園児。リビングの片隅でこんな話をした事があった。

「結婚するなら、どんなタイプがいい?」

妹は笑いながら、「喧嘩が強くて優しい人」。

おめでとう。


本当におめでとう。



幸せになってな。

君の声、時を越えて、ここまで届けよ

今日は芝西アソシエイトプロデューサーと、夜から我が家にてキャスト選考。

ついに今日全キャストが決まる。

オーディションVTRを何度もチェック。討論は深夜まで続いた。

「1001」、「ずっと君の後ろで」、「ティンカーベルとピーターパン」、「クレーターストーリー」。全4編からなる「初恋銀色鉄塔」。一つも妥協があってはならない。一つも我慢があってはならない。僕が今出来ることを全てやる。出来ないことを怖がったりしない。

深夜12時の少し前、オーディション結果報告ぎりぎりの時間に、全てのキャストに生命が植え付けられた気がした。走り出してもいいとという合図が鳴った。

一番応募が多かったある作品のあるキャスト。僕と芝西さんの意見が真っ二つに割れた。僕の「心中してもいい」という言葉に芝西さんは任せたくれた。僕に任せてくれた。

全ての光の裏には幾つもの影があり、それを理解した上で十分に輝いてほしい。
だから生きるんだ。だからやるんだよ。

この作品が撮れるなら、この先真っ暗でもいいよ。僕にはすべき事がある。

撮るべき作品があって、伝えたい想いがある。

99人に後ろ指を指されても、1人が笑ってくれればいい。
ただそう願います。

一筋縄ではいかなかった全てのキャスト選考。そこには妥協も我慢もなかったと思う。心配なことは何もないよ。走り出すんだ。


―私たちの初恋の隣にはいつも銀色の鉄塔があったー

「初恋銀色鉄塔」。誰にも屈さない想いに全身全霊をかけ臨む。


走り出すんだ。今すぐ。

無鉄砲な右腕と、恐いもの知らずのハートと、全く知的なじゃない頭脳で


無色透明な未来に落書きすんだ。

時に消えないように精いっぱいの力を込めて。

修学旅行で京都に行って、初めて仏像を見た時、「しっかりしなさい」と仏像に言われた。

永遠の眠りのような深い眠りを今井康裕さん(2005年5月15日で26歳になります!ブリーフです!)からの電話で起こされた勝又悠です。日本全土の皆さんボンジュール!虫歯に悩めるお年頃の23歳です。最近の主食はめっきり、焼そばとビールです。そればっかりです。秋葉系です。夏がくるよー。あーー。手料理が食いたい。あーー。Satomi isihara!!!!

最近、映画関係以外の女の子とひさびさに話しまして、その子にさらりとショッキングな事を言われました。

「勝又さんって優しくて面白いけど、なんか、いい人どまりの人ですよね!」

ほんと、さらりと当たり前のようにそんな痛烈な言葉を言い放たれ、僕はコテンパンに打ちのめされました。いい人どまりかー。得してるか、損してるかって言ったら明らかに損してるんだな。ちきしょう。

ずばり、いい人どまりから脱出するにはどうすべきか?

一晩いろいろと考えた結果、それは「強引になること」だという結論に達した。

時に優しく、時に強引に。これが基本だ!!!

例えば、一緒に海に行ったとする。そこでまぁロマンチックなシチュエーションで会話をして、いい雰囲気になったとする。砂浜にうまく座れない女の子のために、自分の服を敷いてあげる。「そこに座りなさい。」と。
これは「優しさ」。そして、その後、「強引さ」を見せつける為に、突然、海へ飛び込む。そんなワイルドな強引さにきっと女の子はもうクラクラ倉木麻衣に違いない!

海からあがってから必ず決め台詞を言う。

「君があんまりにも綺麗なもんだから、この海と間違えちゃったよ」

なるほど。そんな擬人法があったんだ。

しかし、よくよく考えると、僕はびしょ濡れのまま、女の子と帰ることになる。それじゃぁ、あまりにもみっともない。そう、ここでもう一つ強引さが必要だ。

女の子を背中におんぶして、決め台詞

「僕達はずっと一緒だ。たとえ何があっても」

海へ2人でダイブ!しかもおんぶした女の子を放り投げるようにダイブ。2人でびしょ濡れになるんだ。なるほど。女の子はそんな強引さを求めているのか。僕にはこんな事、思いもつかなかった。それで帰りの電車の中は円満な雰囲気が流れるであろう。満員電車にびしょ濡れの二人。あぁロマンチック!

それできっと「いい人どまり」から脱出できるはずだ。よし!やってみよう!
全国の臆病者キッズよ、立ち上がれ!!


まぁ自分が女の子だったら、こんな男とは逢いたくないです。
何でデートへ行って、海へ投げられなきゃならないんだ。どうしようもない勘違い男だ。絶対にひっぱたく。

僕はいい人どまり!!!ビバ!空しい日々!!

青葉台の夜

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今日は5月14日にお台場ビックサイトにて行われる日本最大のアートイベント「デザインフェスタ2005」にて上映する予定の「青葉台の夜」のロケハン。

3月16日の日記でも書きましたが、僕はこの「青葉台」という街にはたくさんの思い出があります。思い出して感傷に浸るものや、切なく胸を揺らすものや。

青葉台は夜が綺麗だ。街並が綺麗とかそういうのじゃなく、青葉台の夜の空気は特別だ。しかも、この暖かくなりはじめの時期は特に。

20歳の僕は、青葉台というあの街で、大人になることと一緒に当たり前のように恋も知った。

青葉台という街で出会った恋。きっとその子は恋とは思っていなかったかもしれない。

当時学校へも行かず、金も希望もなく、ただ毎日を過ごしているようなちゃらんぽらんな僕に、その子は優しく手を差し伸べてくれた。背が低くて、しっかり者で、何よりも笑った時に目がなくなるのが何とも可愛かった。

暖かくなった5月の夜を、僕は友達の自転車を借りて、その子のバイト先まで自転車を走らせる。それで、その子がバイト先でもらったパンを食べながら少し話すんだ。それが僕にとってのデートだった。

ある日、その子の門限まで時間に余裕があって、二人で公園へ寄った。とっくに桜が散った公園で二人でアイスを食べて、食べ終わったアイスの棒に願いを書いて、それを土に埋めた。
いつか、二人で見に来ようねと約束して。

そんな毎日が楽しくって、彼氏とか彼女とか、そういうのは関係なしに、僕らはずっとこのままいれると思っていた。当たり前のように夜9時になったら、その子を迎えにいって、少し話して、家まで送っていってあげる。それだけで十分楽しかった。


それでもそんな日々は長くは続かなかった。7月になって、夏本番が近付くと少しずつその子は他の男の存在を匂わすようになった。それはもうしょうがない事だ。
僕は彼氏でもなんでもない。とやかく言う必要はどこにもなかった。

そして、いつものように、バイト先に迎えにいくと、違う女の子が出てきて
「あの子、最近彼氏が出来たっぽいですよ」と教えてくれた。
そして、さっきその子は裏口から帰ったと聞かされた。

「あぁ、そうっすか」と帰ろうとする僕に、その女の子は

「何も言わないんですか?」と聞いてきた。

僕は無視して自転車を走らせた。

青葉台の夜は綺麗だ。その時に初めてそう思った。澄んだ空気を吸っては吐いて。吸っては吐いて。桜台の交差点を曲がり、古ぼけた電器屋を越えて坂道を上り、ガソリンスタンドが見えたらもうすぐだ。もうすぐで、僕の青葉台の夜は終わっていくんだ。

家について、寝ている同居人を起こし、遠くに見える246を眺めながらいろいろと語った。

彼氏や彼女になるってそんなに大切なことなのかな。
なんだか保険のようなもんなんだな。

その言葉に同居人は「何も言わなかったお前の負けだよ」と優しく言った。


夢を見ているような夜の中で、僕らはあの日一生懸命呼吸をした。
目を反らせば明けていってしまいそうな空の下で、僕らはあの日、夜を捕まえようとして失敗したんだ。

ただ、それだけさ。

二人でアイスの棒を埋めた公園。当たり前だけど、アイスの棒はそこにはなくって、すっかり変わってしまった景色がそこにあった。

僕はなんて書いたんだっけ。
君はなんて書いたんだろう。

今さら聞けないし、もう知る権利すらない言葉。もう逢うこともないんだろうな。ずっと僕の胸にしまっておこう。

そんな事を思いながら、今日は青葉台の街を延々と歩いてしまいました。

そして夜になる前に田園都市線に乗り込み、一番前の車両に乗り込む。走る田園都市線の外の風景が暗くなって、夜になる。

「好き」という感情には責任が必要だ。
最後まで責任を持って好きになって、責任を持って「好き」をやめよう。

そして、それはきっとあの頃の僕にはどうしても出来なかった事なんじゃないかなって、ちょっとだけ思った。

あの日、あの交差点を渡って、向こう側に僕が行けばあのまま二人はずっと一緒にいられたかな。

何があってもいつも笑っていた君は、すごく女の子だったよ。

あの日、何もいわずに背中を向けた君は、世界で一番素敵な女の子だったよ。

ありがとう。グッパイ。


青葉台の夜。

自分らしさに誇りを持っていけ

はいさーい!4月だというのに真夏のような天気が続く今日この頃。相変わらずハイテンションです。半そで着ると自然と楽しくなりますね。早く本物の夏が来ないかと待ち遠しいです。特にこの時期は夜がいいですね。ちょっと肌寒いこの感覚が僕を違う世界へ連れていってくれます。

最近の僕といえば、「初恋銀色鉄塔」のキャスト選考や、脚本執筆や、更にお台場ビックサイトで行われるデザインフェスタ2005にて上映する新作「青葉台の夜」の執筆やキャスト選考などなど、無駄に頑張っています。

そして今日は、「僕たちの日々」のDVDに関して打ち合わせをしてきました。この作品をDVD販売するには、いろんなめんどくさいことがありまして、まぁここでは書けないですが。プロデューサーの手腕によってやっとそれがクリアできたわけです。ブラボー!

というわけで、4月26日に販売開始です。特典映像には、「僕たちの日々」のサイドストーリーとなっております妄想的短編「僕がメガネをかける理由」やその主題歌を歌っていただきましたヒグチマキコさんのPV「Rui」などが収録されます。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。ただいま予約受付中!

「僕たちの日々」についてはもう特に言うことはないです。もう言いたいことは言い尽くした感じです。「トモダチとキミと裏切りと」っていうキャッチフレーズそのまんまです。自分でいうのもなんですが、切なくて痛い青春映画です。「七夕哀歌」もそうですが、これからの未来、常にこの作品が僕の足かせになってほしいです。新作はもっともっと上を目指さなければならないのです。

そして、5月15日までにこのDVDをお求めの方を対象に抽選で10名様にフォトシネマ短編が2作品収録された「炭酸に浮かぶ桃色の羽根」というDVDがプレゼントされます。こちらの作品はまだ撮影前ですが、必ずいいものに仕上げてみせます。こちらに収録される2作品はDVD販売の予定は一切ございません。俺が有名になったら、ヤフオクで売ってね!俺が買うから!

なんだか今日の日記は宣伝くさくなってしまい申し訳ないです。皆さん、4月もあと半分!素晴らしきGWを迎えましょう!そして新入生のみなさん!GWという時期は恋の挑戦!見かけた瞬間にドキッとしたあの人を遊びに誘いましょう!


「僕たちの日々」予告編
「僕がメガネをかける理由」予告編
ヒグチマキコPV「Rui」ダイジェスト

DVDオンライン注文ページへ

君は美しく輝いているんです 少なくとも僕にはそう見えます

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今日は前から行きたいなと思っていた二子玉川にあります「いぬたま・ねこたま」へ行ってきました。

陽気もすっかり夏間近な感じで、ハイテンションプリーズ!な気分。さっそく僕は敬愛するバンド「銀杏BOYZ」のツアーTシャツを着て、ガツンと半そでで出かけました。

「いぬたま・ねこたま」ってなんだ?と不思議に思う方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明しておきますと、簡単に言うと「犬と猫しかいない動物園」です。

猫の違いが分からない僕は、まずは「いぬたま」へ。犬だらけ。実は僕は犬が大の苦手であります。幼稚園の頃、友達とかくれんぼしていて、犬小屋に隠れていたら、その小屋の持ち主であります番犬に噛みつかれたのです。それから大嫌い。トラウマです。

犬嫌いを克服しようと一生懸命犬と触れあいました。やっぱりそういうところの犬はしつけがなっていて、噛み付いたり吠えたりしてこなかったです。僕が手を上にあげるとそれに合わせてジャンプする犬がおりまして、僕は調子にのって30分くらいジャンプさせてしまいました。バテバテドック。

園内でランチをとったのですが、非常に不思議なことがありました。それはメニュー全てが犬に関連しているのです。たとえば、どっから見ても普通のソフトクリームなのに、「わんちゃんソフトクリーム」。普通のたこ焼きが「ワンワンたこ焼き」。しまいには7個入りポテトが「101匹のポテト」。強引にもほどがありますね!きっと「ねこたま」は「ニャンニャンソフトクリーム」とかなんだろうと思い、行くのをやめました。

それから、横浜の「ラーメン博物館」へ行きました。ラーメン大好きな僕にはもうたまらねぇぜ!館内の「ラーメンの歴史」を1時間くらいじっと読んでいました。カップラーメンを開発した人は、今や億万長者らしいです。画期的です。

そして、幾件もあるラーメン屋街へ。昭和に見立ててあるセットがすごい情緒的でした。茜色の夕空や、路面電車の音。まさに昭和に戻ったような感じでした。
ラーメンをすこぶる美味くて、皆さん、行って損はないですよ!ラーメン博物館!


家に帰り、先日の「初恋銀色鉄塔」のオーディションのVTRをチェック。みなさんの演技に感動して泣きそうになる。しかし、一番テンパっているのが僕であるというのが、なんともみっともないですね。

ハイレベルなオーディションでした。参加してくださった皆さん、再考に再考を重ね、最高の作品に仕上げてみせます。


初恋は10億年の月日にも色褪せない、特別な感情なのです。
光を感じるよりも早く、胸に突き刺ささるトキメキなのです。
初めての二人を永久に保存したい。だから僕はこの作品を撮るんだろう。


頑張ります!グッパイ矢口真理!

夢に見てたあの場所であなたと出会う

こんにちは。昨日の大寒波なみの寒さも手のひらを返したように一変して、半そで日和になった4月14日ですが、今日もオーディションでした。

今日もすごく素敵な体験をさせていただきました。しかし、昨日のオーディションを受けて下さった方々が、10代や20代の女の子中心だったのに対し、今日は幅広かったです。最年少が9歳!小学校3年生だよ。ランドセル背負ってるんだなー。ちなみの僕の14コ下ですね。大先輩だ。俺。そして、僕の9歳の頃といえば、転校初日からいじめっこというレッテルを張られたというなんともお粗末な記憶があります。

まぁそんな事はさておき、本日オーディションを受けて下さった方々の中に、なんとこのオーディションのために京都からお見えになった方がいまして、たまげました。たった10分間のオーディションのために何時間もかけて来て頂いたなんて、もうほんと申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

そして今日は進行を芝西アソシエイトプロデューサーに任せたおかげで円滑に進みました。素晴らしき進行力ですね。ちなみに昨日は僕だったのですが、もう名前は間違えるわ、携帯は鳴るわ、意味不明な質問をするわで大混乱でしたからね。昨日のみなさん、本当に申し訳ございませんでした。

そして、オーディション終了後。みんなで打ち合わせ。キャストも絞られてきまして、少しずつ「初恋銀色鉄塔」の全体像が掴めてきました。最終決定ミーティングの20日まで何が起こるか分かりません。しかしいずれにしよ、素敵な方々とご一緒できそうです。

全く話は変わりますが、今日のお昼に突然マンションのセールスマンが我がオンボロハウスにやってきまして、1時間くらい話し込んでしまいました。

というのも、どこにでもいるような営業マンなのですが、最初は普通にマンションの話をしていたのですが、次第に、結婚の話になりましていろいろな話を聞かせてもらいました。本当に彼は女好きでした。その営業マンが言うには「結局、女にもてる男っていうのは危なっかしい男なんだよ。この人、私がいないとダメなんじゃないか?と思わせたら勝ちなんだよ」という事です。早速、ドンキーホーテーで高いところにあったCDラックをわざわざ脚立使ってフラフラ危なっかしく見てみましたが、まったく女性はやってこなかったです。むしろ、店員さんに変な目で見られました。どういうことだよ!俺、危なっかしいだろ!どう見てもそばに誰かがいないと駄目だろ!

そして、なぜだが、その営業マンはしきりに「22歳で男は一回終わる。次の波は30歳にくる。」と口にしていました。モテ気は8年ペースらしいです。はぁ、あと7年。30歳になってもアイドルに本気で恋してたら、もう存在自体が犯罪ですね!気をつけましょう!

そして、その営業マンはずうずうしくも我が家のコーヒーを半強制的に奪っていきました。

まぁこういう日もありますね。

そんなわけで「初恋銀色鉄塔」よろしくお願いします。
そして5月14日にデザインフェスタで上映します、「青葉台の夜」もよろしくお願います。

僕が大人になるその中で失う全てのもの

今日は新作オムニバス長編「初恋銀色鉄塔」のオーディションが表参道にて開催されました。参加して下さった方、ありがとうございます。

芝西アソシエイトプロデューサーや、スタッフの面々、女優さんなど豪華な方々の手助けによりオーディションは進行されました。

もう、皆さんの演技が素敵すぎてしょうがなかったです。昨日までイメージでしかなかった登場人物たちに命が注がれて、言葉を発し息をするというのはなんて素敵な事なんだ。

短い持ち時間の中、一生懸命演じてくれた皆様に感謝します。


そして僕はオーディションの前にある人のところへ行ってきた。尊敬してやまない人だ。喝を入れてもらいにいってきた。

今や、会社を持ち、代表となった今でも「遊び心」を忘れない人。熱くて熱くて触れたら火傷してしまいそうな人。

会社をさぼってパチンコをしたりと、クラブで喧嘩をしたりと、様々な話を聞いた。僕は心から笑った。面白くて羨ましくてかっこ良くてしょうがなかった。

僕が大人になるその中で失う全てのものがあるとしたら。きっとこういうことなんだろう。

僕が今までなくしてしまったものは一体どこへ消えたんだろう。

傲慢さや怒りや度胸や。

余計な建前を覚え、上手に世間を渡り歩いていこうとしている自分が嫌いだ。
そんなのを関係なしに、見るもの全てを睨み付けたあの頃の僕が、今の僕を見たら、きっとすげーみっともないと思うだろう。そして真っ先に拳を向けるだろう。

「ホームラン級に間違っても、最後まで胸を張れ」

そうっすよね。俺もう一回戦おうと思います。




シドちゃんと飲み行くべ。今井ちゃんとも語りたいな。オフビートのみんなともバカ騒ぎしたいな、レゴトラのみんなとも逢いたいな。そして小田原の仲間たちとも。


周りには僕の魂に注射してくれる人がいっぱいいるんだ。いつも僕のそばにありがとう。

男だらけのほーちゃんバースディ(桑まんのトランペット演奏あり)

今日は「ネリネ」の脚本を書いていただいた中西志保さんのバースディパーチーでした。拍手!

先日一睡もしていなかった僕は、少しでも寝ようと布団に潜り込むも、なかなか寝れず、やっと眠りについたのは午後2時半。

30分の睡眠をとり、目が覚めるとなぜか家の中に荒井秀之がいやがり即、警察へ通報。二人で布団の上で、携帯の着メロをバックにダンサナブルに踊る。一番踊り狂ったは、「キューティーハニー」。なんとも健やかな汗を流す。

そんな感じで半そででやって参りました。ヤングタウン渋谷。女の子が多いなー。あー。いいなー。

今回は花見をしながら祝おうということで、さっそく場所取りへ。そしたら、もうへべれけに酔っぱらった人だらけの山。いったい何時から飲んでんだよ。おかしなテンションのサンバ隊に荒井秀之と二人で混ざる。結果、荒井秀之が三都主アレサンドロのような黒人にひっぱたかれる。

それから、代々木公園を散歩。男の子と女の子たちがまるで文化祭の準備のように盛り上がっている。大学の新歓コンパらしき風景たち。うらやましいな。これから、なんにもないとこから走り出せるなんて。こっからいっぱい恋をして、いっぱい笑って、いっぱい泣いて、しっかりとした大人になっていくんだろうな。日本の未来はこいつらにかかってるんだな。

それなのに、何で僕は荒井秀之とホモのように二人きりで代々木公園を散歩してるんだろう。これじゃぁ完全に負け組だな。恋愛負け組。ちきしょう。みっともないですねー。

そんなこんだで、中西さんと蔵内キングと合流。聞くところによると、中西さんは韓国や北海道へ仕事で行ってきたらしい。フリーライターって大変そうだけど、ちょっぴりうらやましいな。

そして、荒井秀之がなんと場所取りをさぼっていたことが判明し、結局お花見は中止。居酒屋へレッツゴー!せっかくなので、夜に舞う桜をみんなで見にいき、少しだけ雰囲気を味わう。三都主アレサンドロがまだいて、気まずい。

途中、HMVにて僕のロングインタビューが載っている「ART YARD」を発見。みんなで万歳三唱。立ち読みのように横一列になって並んで読む。異様な光景。実はまだ僕は読んでいなかったため、初見。ドッキドキ。みっともない微笑みにいやらしいにやつき。これは僕の全てですな。

そして、いつものように渋谷で飲む。

途中から、今井康裕氏(「僕たちの日々」で「金メダル?超きもちいい?」と言っていた人です。)も合流し、テンションは加速。
みんなよりプレゼント贈呈。今井康裕(金メダル?超きもちいい?)からは、まったく実用性がなさそうな温度計。荒井秀之からは、値札がつけっぱなしのぬいぐるみと、本と、悪趣味なキーホルダー。僕からはYOUNG PUNCHのファーストマキシ。蔵内キングからは、なんとも可愛いマグカップは贈呈されました。いつも女の子心をくすぐる蔵内キングのプレゼント選びは勉強になります。

そんなわけで、男4人は中西さんに至り尽くせりの時間を過ごす。

途中、今井康裕(金メダル?超きもい)と荒井秀之が些細なことから喧嘩をぼっ発してしまい、マヨネーズをかけあうという大惨事!荒井秀之のジーパンがなんともオイリーに光り、今井康裕(金メダル級に超キモイ)のTシャツのミッキーの顔に白い物体が光る。しかも、隣にいた女性グループの一人にマヨネーズがかかってしまい、気まずい。

終盤、ここでサプライズゲストが登場。またしても、映画制作団体「オフビート360CC」の佐藤さんと石田マストさんがお越し下さいました。毎度毎度ありがとうございます。

二人より、プレゼントが贈呈される。ステッカーとやばいくらいかっこいい缶バッチがプレゼントされる。素敵な瞬間でした。

その後、場所を移し、改めてみんなで乾杯。中西さんの生まれた日を祝う。

4月の空。生温かい空気と男女の若い熱気が渋谷の桜を散らす。いろんな恋が生まれ、いつの間にか終わっていくように。桜は色を変えて、華となる。やがて散り行く想いを、一生懸命咲き誇り、人を笑顔にし、幸せにし。

永遠に咲き続けないものを、人は美しいといいます。
咲き続けないが故の美しさは、なんて美しいんでしょう。

家に帰り、荒井秀之と賞味期限がとっくにすぎたプリンを食いながらプレステをする。




僕らの平凡が故に貴重な日々よ。桜のように舞ってゆけ。いつまでも。

いつもにこにこハニカミの中西ほーーーちゃん誕生日おめでとう!!

炭酸に浮かぶ桃色の羽根

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みんなが眠りにつく頃、目が覚め。みんなが起き出す頃、眠るという、なんとも破天荒な生活送っている勝又悠です。もうすぐ24歳になります。いい大人です。おっさんです。今年の僕の誕生日は海の日らしいです。やっほー。波乗りジョニー!!

んなわけで、どうしてそんな生活しているのかというと、「名作は夜生まれる。」と言う言葉に騙されているわけです。最近は脚本執筆の追い込み時期となっていて、寝ても覚めても「初恋銀色鉄塔」です。ドッキドッキしましょう。毒気毒気。

確かに真夜中という空間は人を変化させます。普段は思い付かないようなセンチメンタルなシチュエーションや、ロマンチックな台詞が浮かんでくるというわけです。

例えば、ラブレターを真夜中に書いて、朝、読み返したら恥ずかしくなった。なんて経験あると思いますが、まさにそれです。机の中に投げっぱなしにのラブレターを今、読み返してそれを修復する作業なのです。

朝5時の空はなんて綺麗なのでしょう。藍色と桃色に包まれた空気は心を浄化してくれます。

ピンクに覆われたすべり台をひょいっとすべって、初恋をやり直しにいくのさ。
新しい季節と環境と仲間に、ドギマギしながら、かっこつけてブランコ立ち乗りするのさ。

大丈夫。夏には笑えるよ。敵はいつのまにか仲間になる。そういうシーンを春は演出してくれるんだ。夏のための春なんだ。


もしも、やがてくる月日に涙を流すならば。
傘を差し出してくれるようなジェントルマンではなくて、


いっその事、その傘になりたいのです。

胸の中に閉じ込めたままのラブレターを読み返しても、胸を張って届けにいけるくらいの。

そんな逃げも隠れもしない初恋を、僕は描きたいのです。


炭酸に浮かぶ、桃色の羽根をいつか笑ってすくいとれますように。


※ART YARDを読んでくれた皆さん。メールありがとうございます!でも実は僕もまだ見ていないので何とも言えないのですが、見たら必ず返信します!

桜が咲いた 僕ら駆け抜ける

まるでサマーのような半袖の風の中、今日は「初恋銀色鉄塔」の主題歌を歌っていただく音楽室のライブへ、キャスト達を連れて行ってきました。In 渋谷Club Asia

会場へ着いて、すぐにビールを飲む。なんでだろ、あんまり酔っぱらわないな。

すぐに音楽室の出番。

いきなり、心を持ってかれてしまったような気分。巡るめく時計の針を、音楽室のメロディーによって止められてしまったよう。

ラストの名曲「スプリングロード」前でのMC。ジュンタ君の「桜が咲きました」という言葉に、春がやってきたことをようやく知ったような気がした。

ジュンタ君の声はいつも透明で、美千代さんが奏でるバイオリンは初恋音色。ナオスケさんのギターは片思いのように響いて、亀山さんのドラムはドカドカの中に一番の優しさが隠れている。

瞬間は永遠だと。
音楽は時を止めてしまうように。
ぶきっちょはかわいくてすごくかっこいいよ。

終演後、音楽室のみなさんと「初恋銀色鉄塔」キャストたちのご対面。挨拶を交わす。よろしくお願いします。

それから、飯をみんなで平らげて(なんと今井康裕さんがおごってくれました!)解散。

荒井秀之と一緒に我が家へ帰る。

見なれた道、歩きなれた道、2人で「スプリングロード」を歌い春を想う。

桜が咲いた。僕ら駆け抜ける。

見なれた道、歩きなれた道なのに桜が咲いていたことに気が付いちゃいなかったよ。見上げれば桃色の花がヒラリヒラリ、春に揺黷トる。

家に帰り、今日締め切りの「初恋銀色鉄塔」の脚本を書く。
実は最近スランプかな?と思うくらい台詞が浮かんでこなかった。

ドッキドッキしちまうようなキュンキュンな台詞が。
言葉にしただけで頬が真っ赤になっちまうような台詞が。

あったかくなった夜に、僕らは何を求めてしまうんだろう。
半そでの影に隠れて笑っている気持ちは誰に見つけてほしいんだろう。

結局朝がきても脚本は1文字も書けないままだった。
締め切りを1週間延ばしてもらった。

「こりゃ万事休すだなー」。
瞼を閉じれば、桜が23度の気温に包まれて歌ってる。



きっと「スプリングロード」を歌ってるよ。

桜咲く頃涙散る!!

妄想ワールドカップ

今日は一睡もしていなかったにも関わらず、朝から知り合いのサッカーチームの試合に行ってきました。まったく。朝8時に「このままじゃ試合放棄だよう」なんて泣きながら言われたら行かざるをえません。「Ghost Dance」の撮影の為に持ってきたスパイクが役に立ちます。

いざ試合会場に着くと、本当に11人しかいなくて唖然。これじゃぁ交代が出来ない。大学生リーグといえど、35分ハーフ。ということは70分休めないという事なのです。一睡もしていない僕にとってはまさに地獄。「まぁしゃーないなんとかなんべ」って事で軽くウォーミングアップ。

そして午前11時キックオフ。こう見えても僕は小学校3年からサッカーをやっており、映画と出会う前は本気でサッカー選手になりたかったのである。ポジションはFW。そして背番号は11。大好きなKAZUや鈴木隆行と同じ背番号。

大学生といえど、1試合目はなんか強豪だったらしく手強かった。というより、プレーが汚い。ファールの応酬。僕も負けじと高校時代のクラス対抗球技大会で培った「喧嘩サッカー」で応じる。しかし、開始10分でいきなりイエローカードをもらってしまい、気まずくなる。

後半20分頃、相手DFがクリアしようとしているところに僕がゴン中山ばりに頭から突っ込み、そのこぼれ球をイケメン佐川君が押し込み先制!しかし数分後、我がチームのキーパーが豆のように小さかったためあっけなく同点とされる。結局1-1で試合は終了。

2戦目は僕の大嫌いなギャル男だらけのチームだったので一層気合いが入る。結果、試合は5-0で大勝。めでたいことにハットトリックを達成!もさい男だらけの我がチームのヒーローになる。

そして昼休憩を挟み、第3戦目。
前半早々から、DFがバーレーンなみのオウンゴールを献上してしまい、いきなり先制される。しかし、逆境に強いのが妄想少年・勝又悠。

「この会場のどこかに石原さとみちゃんが見ている」

と自分に言い聞かせ、ヒートアップ。コーナーキックからのセンタリングをキーパーと一緒にゴールに突っ込み、同点にする。数分後、今度は相手DFのバックパスをキーパーが蹴ろうとしているところに体ごと突っ込み、それが跳ね返ってゴールイン!逆転安藤美姫!

しかし、数分後、23歳にもなって大学生相手に無茶なプレーをし過ぎた僕にアクシデント発生。なんとゴールポストに頭から全力で突っ込んでしまう。これにはたまらずダウン。数分間、完全に意識が飛ぶ。万事休すの僕に手を差し伸べてくれたのは、またしてもさとみ石原さん。

「ここで死んだら、石原さとみちゃんに逢えない」

足がフラフラのまま、プレー続行。気合いだ。気合い。

そして後半、またしても豆みたいなキーパーがシュートをよけてしまい同点とされる。ありえない。何でキーパーがシュートをよけんだよ。

もうみんなバテバテだ。足も完全に止まった。僕の声はもうみんなには届かない。今にも倒れそうな選手もいる。

しかし、大学生リーグといえど、勝ち負けが存在する勝負だ。いつだって死に物狂いで戦う義務がある。簡単に負けてたまるか。やるからには勝つんだ。じゃんけんだって戦争だって。

最後のコーナーキック。僕は全員に「あがれ」と言った。DFも豆みたいなキーパーも全員。ここでやるしかないんだ。奇跡を起こすんだ。

コーナーキックからセンタリングがあがる。ボールは僕の遥か頭上を超え、相手にクリアされる。「あぁ終わった」と思った。しかし!

クリアされた先には、これまで数々のピンチを救ってきた名DF月井君がフリーで構えていた。

胸でトラップする。ゆっくりゆっくり、シュート体制に入る。

障害は何もない。十分狙える位置だ。

ドライブのかかったシュートは僕の目の前を通り過ぎた。

目で追った。

入れ!


ボールはゴールポストの少し上をかすめる。


その瞬間タイムアップの笛が鳴り響く。


僕らの挑戦は終わった。

得失点差で僕らのチームは予選敗退。当日暇なやつを片っ端から集めた急造チーム「FCスゥイングボーイズ?出来たらチアガールと付き合いたい?」は姿を消した。

帰りの電車の中、なんだかすごくいい気分だった。負けたことは悔しい。今でも思い出したくない。

昨日まで他人だった連中とボール一つで仲間になれたこと。
昨日まで他人だった連中と「勝つ」という意識を共に共有できたこと。
惜しくもラストシュートははずれた。

でもそのボールの行く先に僕ら11人は皆、同じ思いを抱いたこと。

すごく嬉しかった。

二子玉川。輝く夕焼け。川に映える黄金色。


僕は今日もしっかり呼吸をしているんだ。


いつでも僕は走ってやるぜ。いつでも。いつまでも。


僕らの妄想ワールドカップは始まったばっかりだ。

「海へ行こう」「今なんて言ったの?」

今日は朝から故郷にて「初恋銀色鉄塔」のロケハン。素敵な鉄塔が見つからず残念。次回に持ち越しとなる。ひさしぶりに歩いた故郷。夕焼けこやけや、あぜ道や、田んぼや茶畑や農家のおじいちゃんとおばあちゃんの笑い声や。

なんか別の世界に来たようだ。ずっとここにいたいなぁと思いながらも故郷を後にする。

夜からオフビート360CCのみんなと打ち合わせ兼飲みin下北沢。
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デザインフェスタにて発売するコラボTシャツも少しずつ形になってきた。デザイナーTappyによるキュートでシニカルなデザイン。恋する少年少女にしか似合わないよこのTシャツは。出来上がりがすんげー楽しみ。

そして映像上映の打ち合わせ。今回、初の外部団体との合作という事で入念な打ち合わせ。オフビートの「何をいってもつまらない男」堀内☆HIPHOP☆秀が珍しくみんなをまとめる。「いいひと」の佐藤マサオ氏と「組長」である石田マスト氏の奇抜な発想に「オフビートの知能派」の杉浦ヤス氏の知的なアイディアがのっかる。皆感動。なかなか面白い事になりそうだ。
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ふと横に目をやると、先日自宅アパートを散々な目にあわされた男として一世を風靡した荒井秀之が呼んでもいないのにいやがり即、ももかん。
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途中、「組長」石田マスト氏が予想以上に荒井秀之をいじり倒すなどのハプニングや、堀内☆HIPHOP☆秀による真面目なHIPHOP講座などがあったような気もするが、僕らの真面目なミーティングは終了。
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下北沢駅にて飲み過ぎたギャルが、介抱してくれたギャル男の顔面にゲロをかけるというすさまじい光景を目の当たりにしながら、がらがらの井の頭線へ乗り込む。

自宅最寄り駅に着いた僕はいつものようにタバコを買い。懐かしのナンバー、カジヒデキの「夏物語」を聞きながらいつものように帰宅。

これを読んでるみんな、カジヒデキを知ってっか?10年くらい前にブレイクしたシンガーソングライターなんだが、改めて聞くとすごく胸がキュンキュンいうよ。だから最近、カジヒデキばっかり聞いてる。POPで切なくてどうしようもない名曲揃いです。



帰宅する僕の足を、わざと遠回りさせてしまうのは耳元で鳴る夏の曲。
想いあうことや、忘れあうことや、背伸びした恋を歌った夏の曲。
それによって「大人になったよ」っていう曲。

甘酸っぱくて、はじけ散るようなソーダ水の中にいたあの頃。
永遠の炭酸に包まれていたあの頃。

懐かしいね。

「海へ行こう」「今なんて言ったの?」


懐かしいな。溶けていくシャーベットの夜に抱いた気持ち。

僕の青春を捧げた左頬

朝起きたらあまりにもいい天気なもんなので、故郷へロケハンの為、帰省。

僕の故郷であります南足柄は小田原の隣町でして、車を一走りさせれば海へと着いてしまうわけです。もっと飛ばせば、大磯や藤沢、鎌倉そして江ノ島。だから僕にとって、夏といえば海!しかないのです。そして花火!

今日はとっても、みっともない僕の花火にまつわるお話です。なんでいきなりそんな事を書くかっていったら、さっき、花火と書いて、思い出したからです。この話、とてつもなく長いのでご了承下さい。

高校時代片思いしていた女の子がいました。出会いは高校3年の夏。僕は野球部の応援団でして、野球部の試合を応援しに横浜まで行きました。昔からこういう汗臭いことが大好きだったわけです。

そして、試合には応援団のほかにチアガールがいました。そのチアガールの中に、その子はいたのです。黒いツヤツヤな髪に、小さな背丈に華奢な体にクリクリの瞳。そして、左頬には、ほくろ。PUFFYの「愛のしるし」を華麗に踊る彼女に僕は試合そっちのけでした。

そして僕の高校は甲子園に届かず敗退。みんなで涙を流しました。その感動的なシチュエーションの中、僕は彼女の携帯番号を聞き出し、一人違うところで涙を流しました。

夏休み。僕は数日後に迫った熱海の花火大会へ彼女を誘いました。答えは「OK」。舞い上がって肉体労働のバイトも人一倍頑張りました。汗水垂らしながら、「もうすぐ彼女に逢えるぞ!」と自分を奮い立たせていました。

そして当日、待ち合わせは小田原駅の東海道線乗り場。

待ち合わせ時間になっても彼女は来ません。「まさか、浴衣でも着てくるのか?それで時間がかかってるんだな。それはやべーべ。早く来ないかなー。あー浴衣。浴衣。」なんてなんとも勘違いな妄想を膨らませているとメールが。

「やっぱ、今日無理になっちゃった。」

目の前が真っ暗やみになり、すぐに仲間を集め、残念会。この日なんと僕はショックのあまり、JINROをロックで一気しまくり。爆死。

しかし、毎夏、熱海の花火大会というのは連日やっているのです。

気を取り直して、もう一度アタック!答えは「今日こそは行くよ」。

最高に有頂天になった僕はバイトを速攻で終わらせて、小田原駅まで原チャリをかっ飛ばす。

待ち合わせは同じく小田原駅東海道線乗り場。

しかし、やっぱり来ない。「しょうがない。浴衣だ。きっと浴衣。」と気楽にかまえているとまたしてもメール。嫌な予感を感じながらもメールを開くと

「ごめん。今日もパス」

パスってなんだよ!パスって!僕は泣きながら原チャリをかっ飛ばし、仲間のもとへ。残念会。震えるくらい飲んで、爆死。

後から聞いた話。彼女は、野球部のエースが好きだったらしく、僕なんて眼中になかったそうです。チアガールと高校球児の恋。冴えない応援団なんかよりずっと絵になるさ。

そして、季節は流れ、僕は彼女を想い、彼女はエースを想い。僕の届かない恋心は紙ヒコーキのように、中庭に落ちる。そして、エースには別の彼女が出来て、彼女は失恋した。

卒業式。

勇気を振り絞って、書いてもらった寄せ書き。

「いろいろとありがとう。やっぱ花火一緒に行っていたらよかったかも。」

今さら言うなよなんて思いながらも死ぬほど嬉しかった僕。卒業しても彼女への想いは冷めませんでした。

そして、夏。僕はダメモトで彼女を誘う。答えは「今年こそは行く。絶対に行く」。

ほんとかよ。なんて思いながらも待ち合わせは同じく小田原駅東海道線乗り場。


忘れもしない。2000年7月23日。やっぱり、来ない。そんなもんだ。もういい加減あきらめよう。なんて思っていた矢先。背後から高い声。

「悠くん」

振り返るとあの頃と何も変わっていない彼女。黒いツヤツヤな髪に小さな背丈に華奢な体にクリクリの瞳。そして左頬の、ほくろ。そして浴衣。去年から夢に見た光景。下駄を鳴らしてシンデレラのように彼女は歩いてきました。

すぐに仲間に電話して当日行われる予定だった残念会を中止させ、僕は幸せいっぱい、満面の笑みで東海道線へ乗り込む。僕のこの恋は学校では有名だった為、電車の中で知り合いに会うと皆、口を揃えて「やったな。」とか「おめでとう」と祝福してくれました。今思うとなんともみっともない。

東海道線は根府川、真鶴、湯河原を超え、熱海に着くと祭り囃子の笛の音。彼女の下駄の音と綺麗に交わる。海の匂い。波の音。僕の隣には浴衣姿の彼女がいるんだ。
みんなが見てるぜ。カップルではないけれど、今は誰から見ても僕らは恋人同士さ。

そして花火大会は開幕。カップルたちが渦めく熱海海岸は夜空に恋の花を咲かせまくった。僕は花火なんてうわの空で、ずっと彼女の左頬のほくろを見つめていた。

「綺麗だね」と言うと「うん。綺麗だね」と、しっかりと彼女は返してくれる。夏色花火は、僕を確かに幸せにした。そして「幸せな二人ごっこ」をきちんと演出してくれた

ラストの空中ナイアガラでは、真っ暗な夜が昼間のように明るくなり、月は太陽になった。左頬のほくろは、それに対して「きれい」と揺れた。

とても告白なんて出来る度胸なんてなかった僕は、彼女と小田原駅で別れ、残念会から祝勝会に変わった宴に顔を出す。嬉しくって僕は話を30倍くらい膨らませて話す。さっきまで僕の隣にいたシンデレラを想い、僕は真夜中の小田原で胴上げをされる。歓喜に溢れた夜だった。

話はこれで終わり。

それで、僕の恋はやっと終わったのだから。案の定、彼女からもそれっきり連絡はなし。僕の恋した人は成績優秀でお城のような家に住んでいて、おまけにかわいくて。僕とは最初から住む世界が違ったのです。うすうす勘付いていながらも諦められなかったのは、きっと熱海の花火大会があったからでしょう。

「どうしても彼女と行きたい」「どうしても祭り囃子の中、彼女の隣を歩きたい」

この夢が叶っただけで僕はもうそれでいいのです。
それだけで十分なのです。


そして何年かの月日が経った今なんとなくこう思います。

きっと彼女は、好きだから僕と花火大会へ行ったんじゃなくて、嫌いだから行ったんだと。

夢を見させてくれたんだと、願いを叶えてくれたのだと。

「これでいいでしょ。いい加減あきらめてよ」

帰りの電車の中、急に無言になった彼女は、きっとこの言葉を言いたかったんだと思います。


帰省した僕に「彼女は今、銀座にある超有名高級ブランドショップで働いているよ」と小田原の仲間は教えてくれました。「彼女らしいな」と思って少し嬉しくなった。

そして屈託のない笑顔をふりまいて、接客をする彼女を思い浮かべ、
「あの笑顔で商品を勧められたらきっと誰でもローン地獄になってしまうだろう」と余計な心配までしながら。


あの夏、僕はきっと世界で一番幸せだったよ。
芸能人よりも憧れ続けた人と一緒に同じ道を歩けたのだから。
だからずっと他の女の子とは熱海の花火大会へは行けなかったんだ。

もしもこの先、僕と熱海の花火大会へ行ってくれるような人が現れたら。


僕はその人を一生大切にするよ。


ありがとう。今になってやっとこの言葉が言えるよ。



余談ですが、僕が大好きな漫画家である魚喃キリコさん。実は彼女がきっかけで魚喃キリコさんと出会ったのです。

それから数年経ったある日。ふと入った本屋。なんとなく寄った漫画コーナー。


「あっ、この漫画書いた人、あの子と同じ名前だ。買ってみんかー。」ってね。



桐子ちゃん。3年9組、僕の青春を捧げた桐子ちゃん。
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