2007年02月

迎えに行くよ 必ず





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2月23日?25日
愛する街小田原にて小田原映画祭が開催されました。


たけし軍団の毅、荒井秀之、天宮、ぐっさんとやっこを引き連れて目指すは小田原!
毅ことコクが寝坊!しまいにはニヤニヤしながらコーラなんて飲んでやがった!
天宮は天宮でエグザイル風に決めたファー付きのダウンで
みんなの怒りを買う。
荒井秀之は背中に、誰かのくしゃみで付着したと見られる、たんみたいなのが付いていて
まったく緊張感ナッシング!

レゲエを爆音で聞きながら、高速かっ飛ばして
着きました!小田原!!!!


撮影で来る小田原、仲間に逢いに来る小田原、取材で来る小田原。
でも、やっぱり上映で来る小田原はちと感慨深い。
全く違う緊張感でそわそわして、タバコもろくに吸えねーぜ。あー。


二回目の挑戦となる小田原映画祭。
第一回では「七夕哀歌」がノミネートされるも、無冠に終わり
ただひたすら悔し涙を流した。
映画祭後のレセプションパーティーでは、グランプリとか賞をとった監督達を
横目にひたすらまずい酒を飲んだっけ。


2005.2.6 ハロー今君に素晴らしい世界が見えますか?



だから、もう狙うのは一番上だけ。
二番もビリも変わらん。
グランプリ獲らなきゃ意味がないのです。


会場は小田原コロナワールド。



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小田原で映画を見続けた僕にとっては、このコロナワールドという憧れの地で
自分の映画が上映されるだけでもう胸がいっぱいでした。


会場入りしてすぐにぴろや、足利和子などの「夏音風鈴」キャスト達と合流。
遠いところよく来てくれました!感謝ですよ、ほんとに。

それで、僕だけ一人皆と別れ、何をしてたかと言いますと!

舞台衣装にチェンジ!!!

着慣れないシャツとかさー、ジャケットとかさ。
動きにくくてしょうがない。ジーパンなんか履いちゃってさー。

これには理由があって、実はこの日おばあちゃんが来場予定でして
おばちゃんは、前日の電話で
「頼むからあんた、ダボッとしたいつものラップだか、ヒップだかよくわからない格好はしてくんじゃないよ。男は黙ってジャケットで来るように」と
念には念を押されたため。

ついに舞台挨拶!


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この時が一番やばかったな。
この場所で何か話すなんて夢にも見てなかった。

昔、「花とアリス」の特別上映で岩井俊二監督がここに来たとき
僕は客席で目をギンギンにして見つめていた。

こういう風に見えてたんだなって思った。


奥の方にたけし軍団とやっこが見えて、親父とおふくろが見えて
中学校の時の同級生が見えて、高校のとき一緒にバカやったやつらも見えて
小田原で一緒に映画を撮っていた奴らも見えた。

全部が全部、違った風景に見えて
ここで自分の映画が上映されるってことがなんだか不思議で不思議でしょうがなかった。


マイクを渡されたら、案の上頭が真っ白になって
気がついたら、泣きそうになっちまったもんで
急いで横の人にマイクを渡した。

涙もろいとこういう時に損をするのです。
用意してた言葉の10分の1も言えなかった。


その後、みんなで飯を食って
コロナワールド内のゲームセンターへ。

「揺らしたら駄菓子がもらえる」という奇怪なマシーンがあり
みんな揺らしたり
バカでかいイカ干しをみんなで必死になって取ったり(結果、荒井秀之がゲット)
頭の中は授賞式の事でいっぱいになりながらも、楽しい時間を過ごしました。




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そして、場所を授賞式の行われるダイナシティへと移動!
ほんとに変な感じ。ダイナシティっていうのはまぁでっかいデパートみたいなもんで
日曜日となれば、親子連れでいっぱいになるダイナシティ。

実は、元彼女が働いてたりするダイナシティ。
裏の通用口夜8時の待ち合わせとかさ、
ダイナシティが出来る前はバンドのスタジオで
よく通ったもんよ。原付でよ。

なんて思い出はひしひしと蘇り。



授賞式は始まり、受賞作品名との監督の名前が呼ばれ
結果、西さがみ賞っていう、グランプリの下の賞でした。



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全身の力が抜けて、やっぱり受賞スピーチで話す時は頭真っ白で
でも、とにかくとにかく悔しくて
受賞の喜びよりも10000倍くらい悔しさが上回って、
もっと社交的に振る舞えばいいものを、悔しさを前面に出したスピーチをしてしまいました。

前回も実行委員だった露木さんに肩を叩かれ
「もっと頑張れって事だよ。落ち込むな。」といわれ
阿藤快さんには
「七夕哀歌より全然よかったよ。でも、小田原で一番になるにはまだ足りなかったな」と言われ
映画監督の瀬木監督には「グランプリの作品と一騎打ちだったんだけどなぁ。」と言われ、
女優の吉野公佳さんには「好きな作品と賞を獲る作品って違うもの。映画はそういうものよ」と言われ、
CG作家の小野さんには「勝又君の作品は最初の5分で君の作品だってわかるよ。そのオリジナリティを大切にね。」と言われた。




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いつも僕の前には誰かいて
僕はいつも誰かに「惜しかったね」と慰められた。

何をするにも二番手で
どうあがいたって、一番になれなかった。


ちゃらんぽらんの19歳の頃、
小田原の今はなき映画館「オリオン座」である映画を見て
僕の人生は映画ってやつに取り付かれ、
これで一番になろうと心に決めた。

6年連れ添ったそいつは、僕をいつもそばで見つめ
時に泣いて、笑って、怒って、支えててくれた。



離したくないと思う。
できれば、こいつの一番になりたいと思う。

こいつで一番を獲りたい。



いつか、こいつと一緒に故郷へ帰りたい。
たくさんの思い出があるあの街へ。
酒でも飲みながら、みんなに自慢して、「俺の最高の恋人だ」と胸を張りたい。


叶えられなかった青春をこいつはやり直させてくれる。
あのとき、言えなかった言葉を、こいつは照れる事なく言ってくれる。
思い描いてた青春を、僕にくれる。




2番目も、びりっけつも、たいして変わらんのだよ。
俺は、一番になるためにあの街へ行ったんだから。


二番目の男じゃなくなった事を証明しに行ったんだ。
俺の育てたこいつが、立派になったところを見せに行ったんだ。

あの街で、一番がどうしてもどうしても獲りたかった。


「まだまだ甘ちゃんなんだよ、お前」とあの街は教えてくれた。


悔しいな。本当に。



夢を叶えるその日の前に
まずはここで。

どうしてもここで、

一番になる必要がある。

二番しかとれなかった昔の自分が待っている。

迎えに行くよ、必ず。


ちゃんと、全ての事にケリをつけて。

夢を叶えたい。




まだまだ挑戦は続く。
愛するこいつを、もっともっと強く抱きしめる。
一生大事にする。
こいつがいなきゃ、俺はもう生きて行けないな。


映画という名の恋人。

この命果てるまで、俺はお前を離さないよ。




また一緒に頑張ろうな。






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小田原映画祭実行員会の皆様、審査員の皆様。
はちきれんばかりの夢を乗せた時間を、ありがとうございました。
とても楽しい映画祭でした。ほんと夢のような時間でした。
第三回小田原映画祭も楽しみにしています。
本当にありがとうございました。


グランプリを獲った中村監督。
しびれる作品でした。悔しいくらいに胸キュンしてしまいました。
完敗です。こりゃやられたりです。
心よりおめでとうございます。


荒井秀之、毅、あまみや、ぐっさん、やっこ、「夏音風鈴」キャストのみんな。
わざわざ小田原までありがとう。
ちとかっこ悪いとこ見せちまったな。ちきしょう。
次も来いな。次はべらぼうにかっっちょいいとこ見せてやるぞ。
誓うよ。


小田原の亮、ゆき、徹、熊倉、近江、杉川。
内山のせっけん、けいちゃん、良子、千鶴、優子ちゃん、佳子、梓
みったん。


俺はあの街を愛してるぞ。
お前らも同じくらいな。




親父におふくろに、おばあちゃん。

舞台挨拶や受賞スピーチで態度がでかいのは、あなた達譲りですぞよ。
いつか笑って帰れるその日まで。


待っていて下さい。



俺はやるから。必ず。

なぞ 遺伝子



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大塚愛のnew singleがやべーーーーんだわさ!!
「CHU-LIP」っていうふざけた曲なんだけど
こりゃたまんねーな!

ダンスもえらいかわいいしね!


最近酔った勢いで新調したipodでがんがん聞いちまってるだ!
にやけっぱなしだよ!毎日!
いつでもどこでも「なぞ遺伝子」だもんな!



酔った勢いと言えば
最近実はビデオカメラを4台買っちまったんだわさ。
3台はハンディカムタイムのやつでいろいろ持ち運んだり
急遽の時にサブカメラとして使おうとしてね
(今考えたら3台も絶対にいらなかった)

んで、メインを1台。
ついにハイビジョン!

しかし、このハイビジョンがてんで使えなくってさー。
もう毎日後悔だよ。なんだよ、このしょぼいハイビジョン。

とてもメインでなんて使えないよ?
こりゃブライダルのサブ機に決定だな。

勢いって怖いですね!



だからまたメインカメラを購入するんだわ。

なんだよ、この出費天国。
死にそうじゃねーかよ。
こりゃバイトだな!バイト!
居酒屋が天職なんだよ、俺。
絶対自分に向いてると思うもん。酔っぱらいと語ったりするの好きだしさ
めんどくさいやつとか好きだし。
酒が入って初めて出来る話もあるし。


3年前、今はもう潰れた原宿の居酒屋で働いてましたのさ、僕。
髪型自由で、やる気だけあればいいっていう江戸っ子なとこで
金髪とか半分金髪とか、バンドマンみたいな髪型でさ。

そこ、ランチはそば屋やっててさ、朝の10時から夜12時まで
社員並みに働いていました。

そば職人とか板前とか、そういう本気の人たちと一緒にやってさ
すんげーもんをもらったよ!

で、夜になって店が忙しくなると一番したっぱの僕は
ホールに出て接客しながら料理もするわけだ。
こりゃたまらん。てんぱりまくって大変。

でも、そんなこんだでしょっちゅうホールに出てると
常連さんとかに顔覚えられてさ、酒とか飲ませてくれるんですよ。
板前さんとか笑って見逃してくれて、誰にも怒られなかったな。


しかし!あるとき悲劇が起こったのです!

ホールに出ている時に、常連さんたちと盛り上がってしまい
一気ばっかしてしまい泥酔。挙げ句の果てに爆睡。

起きたら上半身裸。
冷たい目線の数々。

こりゃやばいね!

それでもクビにならなかったのは奇跡だね!


結局その店は営業不振で潰れてしまったけど
(一部からは「勝又のせいだ」という声あり)
そのとき、居酒屋は絶対自分に向いてるって思ったね!

なんだか回りくどくなってしまったけど
要は今日のMステに俺の彼女の、おっと!口がすべった!いけねいけね!
大塚愛が出るよって事だね!

あとバイトしなきゃ明日生活が出来ないってことだね!



ちょっと書かずにはいられないので
今日は眠い目こすりながら、仕事そっちのけで書かせてもらいます。

僕には尊敬して憧れて時には嫉妬してしまう仲間がたくさんいます。


一人ずつ数え上げたらキリがないので、
今日は彼の事を紹介したい。


何度もこのblogにも書かせてもらった勝俣卓也(かつまたたくや)という男です。



2006.10.2シーユーアゲイン


2006.11.23南の島小田原







こいつはすんげーバカなんですけど、ものすごく熱い男で
いつでもびっとしてるっていうか、とにかくすんげー男なんですよ。


出会いは高校の入学前のオリエンテーション。

同じ「かつまた」って名字なもんだから席が前後だったわけですよ。
僕が後ろで彼が前で。
やたら態度はでかいし、えらいガンつけてくるし
「なんだべ」と思っていました。
(しかし、後に彼の目には僕が全く同じ姿に映っていた事が判明)

それで入学直後。
便所でばったり遭遇した僕らは、なぜだかハイテンションで意気投合し
おなじ「かつまた」という名前をネタに、がっつり握手を交わしました。

それからが僕と彼の波瀾万丈人生のスタートだったのです。

共にからまれ、共に金を集め、共にバイクに乗って
共に唄い、共にパチンコへ行き、共に酒が弱くすぐ酔っぱらって
共に同じ女を好きになり、共に修学旅行抜け出して
共に傷つき、共に泣いて、共に髪を染めて
共に補講を受けて、共に同じバイトをして
共に同じ音楽を聴いて。


思い出は数えきれないほどあって。

傷つけ合う事もあったし
口すら利かない日だってあったし
偶然同じ髪型にして来た日もあったし
共に肩たたき合った日もあった。

俺ら二人とも自己中、短気、気分屋でお調子者。
だから簡単に歯車が噛み合っては、簡単にちぐはくにもなった。


でも、彼には不思議な魅力がある。
誰かを惹き付けてしまう不思議な魔法を知っている。
だから、どうしても、いつもそばにいたんだな。


僕は、夢を追って故郷を離れ
彼は、板金屋へ就職した。

僕は貧乏でギリギリの生活。一向に芽が出ない日々を送ってる中
彼は、持ち前の器用さでメキメキと上達。すっかり敏腕板金屋に。

この期間、5年。
僕らは一度も連絡をとらなかった。
通話ボタンを押せば繋がるこんな距離を
何かが必死で食い止めた。



今だから話す正直な話。
別の仲間を通じて僕の元へ入って来る彼の近状が
いつも僕を悩ませた。

稼いだ金でアメ車を買った。
今度はベンツを買った。
そして彼は一人前になった。

それを聞くたびに僕は
「あー、俺なにやってんだろう」って思った。

自分の夢を叶えるために、我が道を進んだその足は
彼の近状を聞くと、いつも後ろ向きの方向へ進んだ。


あのまま、故郷に残っていれば、僕はもっと違う人生を歩めたかもしれない。
そんな弱気でかっこわるい事だって考えた日もあった。




そして、去年の年末、同じく小田原フレンドの結婚式で
5年ぶりに再会。

20歳のまま止まっていた時計が再び動き出した。



彼は相変わらずで、車の話や、仕事の話や、女の話を
あの頃と同じ調子で語ってくれた。

僕は、それが懐かしくて嬉しくて、涙がこぼれそうだった。




そして、ここからが今日の本題!


小田原映画祭の上映時間を知らせる為に
昨日、僕は彼に電話をした。


すると彼は、いつも調子でこう語った。

「おー、悠けー、俺さー、板金屋辞めて、車も売ってよー。
今、高円寺のオンボロアパート借りてITの勉強してんだよー。」


自分の耳を疑うとはこういう事だな。

5年かけて一人前になった彼はその職を捨て、
大好きな車も売り、
あえて一番苦手な分野で勝負しているのだ。


電話を切って、僕は、とにかく唖然とした。
やっぱり、尊敬して憧れて時には嫉妬して。


僕はやっぱり彼には勝てないって思った。

その勇気がよー、すげーんだわな。
なかなか出来ねーよ。黙ってりゃ安定の道。
それをわざわざぶっ壊して不安定の道行くなんてよ。

ほんと、かっこいいわ。なんてかっこいいんだ、お前。
ほんとにすげーわ。




近々彼と酒でも飲むべって話になった。

足柄とか小田原じゃなくて、東京っていう街で
二人肩を並べて歩くのを想像したら、
田舎もん丸出しの二人だなって思わず笑ってしまった。

見える景色も違うだろう。
変な感じだ。でも楽しみだ。


辛いとき、苦しいとき。
自分より頑張ってるやつがいる。
それだけで頑張れるな。



5年ぶりの再会の日の夜。
酔っぱらった僕は、彼に
「俺が映画で天下とって帰って来るからよ」と言った。
それに対し彼は、照れくさそうに
「悠ならやってくれんべ」って言った。
酒がベロンベロンにまわっていて、あの言葉は忘れちゃいない。




今度は僕が、彼に言おう。
照れくさいけれど、しっかり。
時間がかかってしまっても。
長い沈黙が流れてしまっても



きちんと言おう。



「お前なら出来るよ」




俺は信じてる。






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「おい、悠、この音楽知ってっか?ヒップホップっていうんだってよ」
「2PAC?もろ黒人だな」
「こういうのかけて車乗ると女が寄って来るらしいぞ」
「まじで?」




17歳の夏の会話。



僕らは今、あの街じゃなくて


この街にいる。




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リズム刻みだした利き足



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歓喜!!!!

探し続けてもう数年!
レゲエムービー「rockers」の写真集をゲット!


どこ探してもなくて、渋谷にも新宿にも池袋にもなくて
最終手段でオークションでゲット!

嬉しくて仕方がないのです。
あー、まじで泣きそうだ。


映画「rockers」は、初めて見たとき鳥肌がたちまくった。
レゲエ好きじゃなくても鳥肌たつと思う。
ラストシーンなんて何回も巻き戻して見たからね!

社会や悪や正義や孤独や音楽や
いろんな事が詰まった映画。
リズム刻むその鼓動が、画面を通じてこっちまで音楽を届ける。
純粋に音楽を愛し、時に憎み、そして、生まれたからにはと抱きかかえ
それでいろんな壁を乗り越える。



音楽で救われた夜は数えきれず。

ロックもパンクもフォークもクラシックも
演歌も懐メロもヒップホップもJポップも好きだけど。

でもこのレゲエっていう得体の知れない音楽は
いつも僕の心の底に眠ったもやもやを晴らしてくれる。



ジャパレゲも好きだけどさ
本場のルーツが好きだな。
ちょうど、ルーツからダンスホールへと変化しはじめたあの頃の
あの感じ。

あー、でもCDでしか知らないからなぁ。
やっぱりアナログで聞きたいなー。


もっともっとこいつの事を深く知りたいのです。


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言葉の通じない誰かと、わかりあう為には
歌を唄えばいいんだ。



わかりあえないあなたに、想いを届けるには
歌を唄えばいいんだ。



あなたが、安らかに眠りについてくれるのであれば
このリズムでさ、

朝まで唄い続けてあげるよ。









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喜びも悲しみも痛みも愛も全部




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ここ最近しっちゃかめっちゃかなくらいに忙しく
それはそれで濃ゆい日々を過ごしているんだろうって事で
結果オーライって事ですね!


何から話していいのかわからないんですが
とりあえず新作を撮りました。
「ミルクティー」っちゅータイトルです。


ミルクと紅茶が混じりあうその色や香りと
男の子と女の子の恋のゆくえにひっかけてあんだかないんだか
わからないですが、まぁドンマイ!

すいません、撮影前日に脚本書きました。
んで、キャストの中には
初演技の方が二名いて、全員未経験に近い感じで
でも人間として被写体に興味津々で
撮っていてやばいくらい楽しかったです。

ゆるーい感じで撮って行こうと思ってましたが、
気づいたらやっぱり熱くなってしまいましたね。

撮影には中学校の頃通っていた駄菓子屋さんが
撮影に協力して下さり、これまた感無量ですな。

この駄菓子屋には世話になったなー。
今、まともに営業していないらしんですよ。
少子化の問題で。
いろいろと考えちゃったな。


んでもって、某番組の撮影で
三日間密着なんてのもしていただき
俺でいーのか?って三日間思いっぱなしでした。

どこへ行ってもワイヤレスマイクで音声が拾われていて
どこへ行ってもカメラが自分に向いている状況は
なんだか変な感じでテンパリまくりだったけど

でもすごく貴重で大切な思い出ができました。

放送の時はみんなでテレビかじりついてみるぞ!

こりゃ親が憤慨するような内容になってるんだろーなー。
でも、しょうがないな。事実だし。


ちなみにこの番組には
荒井秀之や、コク先生、ぐっさん、あまみやと行ったタケシ軍団や
足利和子なんてのもちゃっかり映ってる事間違い無しです!
要チェケラ!

その後、某雑誌の取材で小田原で撮影してきました!
しかし!寒風吹き荒れまるで嵐のような天候だった為
取材の方にはえらい迷惑をかけてしまいました!!

しかも写真を小田原の美幸が浜で撮りました。
思い出がたっぷり詰まった海であります。

そして、小田原撮影ですっかり気分を良くした僕は
いつもの調子でいらぬ事ばかり話してしまい、
インタビュアーさんを大変困らせてしまいました!

あー、どうなってんだろ。
ワクワクドキドキというより、ビクビクだな。


その後は、短い時間でしたが
小田原をたっぷり満喫してきました。

心がジャブジャブ洗われた感じです。
風呂上がりのシャンプーの香りを閉じ込めて
こっちへ帰ってきました。


なんか、今日のブログは某ばっかりついてよくわからないですが
情報解禁の時は、しっかり告知させていただきます!

でもテレビはダメね!恥ずかしいし、こっ恥ずかしい私生活が赤裸々だから!
カップラーメンを台所で食ってるところとか撮られてたからね!


そんなわけで今日は、ぐっさんにもらった「暴走エンジェル」聞いて寝るぞ。
HAN-KUNの「TRUST ME」名曲すぎるな!






僕らが一緒にいれる時間を、
例えば、秒数にしてしまえたら
きっと永遠のように感じるだろう

僕らが思い、悩み、ぶつかりあう、この時間を
いつか、
永遠のように感じれたなら

きっとそれだけで笑ってしまうんだろう。

あなたを想う時間を
秒数にたとえ
やがてくるその
憂鬱か幸せかすらもわからない日を

永遠にしまい込んでしまえたら

僕は楽になれるのかな?


僕はまだ生きてるぞ。
虫の音でも生きてるぞ。


もうすぐ、帰るぞ。
映画を持って、


帰るぞ。

小田急線に乗ってな。








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あの頃いっぱい笑ったね




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獲ったぞ!グランプリ!!

2月3日
第四回エディロールビデオフェスティバルが
萌えタウン秋葉原で催されました!


しかし!
僕はというと、前日にぬるま湯につかりながらサイダーを飲み
タバコなんて吹かしながら(しかも風呂場で)長湯してしまい
高熱ダウン。

まーじ体が重くてしょうがなかったな。

そんな体で秋葉原へ。
案の定、ぼーっとした頭で電車を乗り間違える。

そして会場入りしても、一般のお客さんと間違えられる。
僕「や、僕、勝又っていうんですけど…」
受付の方「あ、「青空夜空に星空」のですか?」
僕「はい、青空夜空に勝又です。」


そんなこんだで、受賞者ワッペンをつけて
会場へ。

そしたらびっくり!!!
年配の方が多いのなんのって!
これって大林宣彦監督効果かな?

内心
「こりゃ、胸キュンどころじゃねーぞ」とヒヤヒヤ。

そして、高熱で体が異様に熱くうなだれていると
横にいたおばあさんと話しかけてくれる。
なんと、71歳!うちのおばあちゃんと同年代。

聞くところによると大林宣彦監督が好きで
ドキュメンタリー映画を取ってノミネートされたらしい。
しかもよくよく聞くと、第一回のグランプリらしい。
こりゃ、とんでもねー映画祭だ!
と本気でびびる。


そんなこんだで、映画祭は開幕。

審査員の大林宣彦監督、松本豊美さん(JVA会長)、
VJ MASARUさん(VJアーチスト)、藤井彰さん(ビデオSALON編集長)が登場。

もう頭の中、空っぽ。
憧れの大林宣彦監督が、目の前に!
月刊ビデオSALON読んでカメラの使い方を勉強しただけに藤井さんも目の前にいて
感動。


そして、最終選考まで残った17作品がダイジェストで流される。

うーん、やっぱり「青空夜空に星空」だけが浮いている。
半分諦めモード。

ストーリー部門
一般部門
ミュージッククリップ部門と
各部門のグランプリと審査員特別賞が発表され
まわりの人たちが次々と表彰されていく。

この時、実は、僕を含め建川千乃も隅倉啓美も磯辺っちも諦めモードで
かなり気まずい感じ。

そして、総合グランプリの発表。
大林監督が「将来の日本映画を背負う才能」とか
「日本映画界の新人賞をあげたい」とか
「この作品大好き」とかごり押ししてるもんだから
正直、どんな作品なんだべ?って悔しいながらもわくわくしてたら
いきなり、スクリーンに
「STROBO RUSH Presents」って出て
「青空夜空に星空」が!!!

やばかったな。まじで、泣きそうになっちまったな。

故郷の田園風景が流れて
建川千乃と隅倉啓美。
いつものピアノの音楽が鳴って
荒井秀之が出て来て
ちょっとした恋物語が流れる。

最後、僕と荒井秀之で曲を作って
荒井秀之の家の風呂場でレコーディングした「スカート履いて」が流れる。

そして、最後のテロップで
編集の時にいれた「故郷・小田原の星空へ捧ぐ」という文字が流れる。

名前を呼ばれて、おばあちゃんたちとおじいちゃんたちの拍手が鳴って
僕は明らかに場違いな格好でステージに立った。

憧れの大林監督は優しく、物語を語ってくれた。
JVA会長お松本さんも、穏やかに話してくれた。
VJのMASARUさんも、「同じ匂いを感じる」と言ってくれた。
月刊ビデオSALONの藤井さんもその僕の拙い技術面を褒めてくれた。


隣にはいつの間にか建川千乃と隅倉啓美がいて
「やったね」と告げた。

ただ、頭は真っ白だったし、ただ「青空夜空に星空」という作品が
グランプリを獲った事を知らせる映像がずっとスクリーンで流れていた。


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2005年8月


「初恋銀色鉄塔」の撮影で疲れ果てた僕に届いた
一枚の封筒。

ネット配信する映画を作ってくれ。という内容の手紙だった。

その時ちょうど、ある上映イベントに招待されていた僕は

急遽、新作を撮った。

プロデューサーにも「好きにやっていいよ」って言われた僕は
自分の好きな物だけを詰め込んだ脚本を書いた。

田園、学校、向日葵、ワンピース、マニキュア、制服、ヤンキー、大塚愛。

ぽんこつの車に建川千乃と隅倉啓美と荒井秀之とスタッフの磯辺っちを乗せて
僕らは僕の故郷を目指した。

極めて低予算で
極めて少人数で
本当に楽しい
現場だった。


みんみん蝉が泣き叫び
日照りで肌は赤くなり
夕方には鈴虫が僕らを癒した。

真っ暗の中学校で蚊に刺されながら飯を食って
夜の公園でこっそりと女の子と男の子の恋を撮った。

正直、楽しくってしょうがなかった。
カメラに映っている懐かしい風景を僕はもっともっと撮っていたかった。

完成したら大好きな作品になった。

何度も上映しては、アンケートで感想を聞いたけど
自分の中の感想とは、ギャップがあって、落ち込んだ事もあったな。

でも、あちこちで言ってるけど、この作品が大好きで、
なんか自分が撮ったものと思えないくらい好きで
家でも暇な時に何度も見ていた。



だからこそ余計に嬉しい。
大好きだから嬉しい。



星空は夜空だけのものじゃなくて
青空のものでもある。


大切で大切でしかたがない輝かしい何かは
いつも僕を見守っていてくれる。




助けてくれる。笑いかけてくれる。そして
きっと許してくれるんだろう。

そっと優しく語りかけてくれるんだろう





建川千乃に隅倉啓美に荒井秀之に磯辺っち。

この作品は僕のものではなくて


僕らのもの。

ずっと大事にしよう。


あの夏の日射しの下、生まれた
僕らの宝物。





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ずっと、ずっと、これを抱えて。
絶対に、絶対に、もっと上へ。



いつか、時代遅れになってしまっても


僕が、君を、絶対に、守り続けるから。


安心して、見守っていて。












あの頃いっぱい笑ったね
夢で組み立てた耳あても
傷だらけになっちゃうくらい
伸びた指、朱色の爪

月が見えた窓際に
こぼれて満ちたカシオペア

笑うと目がなくなる君の為に
いつか私が君の星になる
溢れる涙隠す手のひらになる
君だけの夜空になる

「ずっと一緒だよね?」と明日言ったら
その合図で右手離そう
空、溶けた神無月 スカート履いて
君だけの夜空になる

そしたら一緒に空飛べるよ?

青空、夜空、星空
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