2月23日?25日
愛する街小田原にて小田原映画祭が開催されました。
たけし軍団の毅、荒井秀之、天宮、ぐっさんとやっこを引き連れて目指すは小田原!
毅ことコクが寝坊!しまいにはニヤニヤしながらコーラなんて飲んでやがった!
天宮は天宮でエグザイル風に決めたファー付きのダウンで
みんなの怒りを買う。
荒井秀之は背中に、誰かのくしゃみで付着したと見られる、たんみたいなのが付いていて
まったく緊張感ナッシング!
レゲエを爆音で聞きながら、高速かっ飛ばして
着きました!小田原!!!!
撮影で来る小田原、仲間に逢いに来る小田原、取材で来る小田原。
でも、やっぱり上映で来る小田原はちと感慨深い。
全く違う緊張感でそわそわして、タバコもろくに吸えねーぜ。あー。
二回目の挑戦となる小田原映画祭。
第一回では「七夕哀歌」がノミネートされるも、無冠に終わり
ただひたすら悔し涙を流した。
映画祭後のレセプションパーティーでは、グランプリとか賞をとった監督達を
横目にひたすらまずい酒を飲んだっけ。
2005.2.6 ハロー今君に素晴らしい世界が見えますか?
だから、もう狙うのは一番上だけ。
二番もビリも変わらん。
グランプリ獲らなきゃ意味がないのです。
会場は小田原コロナワールド。
小田原で映画を見続けた僕にとっては、このコロナワールドという憧れの地で
自分の映画が上映されるだけでもう胸がいっぱいでした。
会場入りしてすぐにぴろや、足利和子などの「夏音風鈴」キャスト達と合流。
遠いところよく来てくれました!感謝ですよ、ほんとに。
それで、僕だけ一人皆と別れ、何をしてたかと言いますと!
舞台衣装にチェンジ!!!
着慣れないシャツとかさー、ジャケットとかさ。
動きにくくてしょうがない。ジーパンなんか履いちゃってさー。
これには理由があって、実はこの日おばあちゃんが来場予定でして
おばちゃんは、前日の電話で
「頼むからあんた、ダボッとしたいつものラップだか、ヒップだかよくわからない格好はしてくんじゃないよ。男は黙ってジャケットで来るように」と
念には念を押されたため。
ついに舞台挨拶!
この時が一番やばかったな。
この場所で何か話すなんて夢にも見てなかった。
昔、「花とアリス」の特別上映で岩井俊二監督がここに来たとき
僕は客席で目をギンギンにして見つめていた。
こういう風に見えてたんだなって思った。
奥の方にたけし軍団とやっこが見えて、親父とおふくろが見えて
中学校の時の同級生が見えて、高校のとき一緒にバカやったやつらも見えて
小田原で一緒に映画を撮っていた奴らも見えた。
全部が全部、違った風景に見えて
ここで自分の映画が上映されるってことがなんだか不思議で不思議でしょうがなかった。
マイクを渡されたら、案の上頭が真っ白になって
気がついたら、泣きそうになっちまったもんで
急いで横の人にマイクを渡した。
涙もろいとこういう時に損をするのです。
用意してた言葉の10分の1も言えなかった。
その後、みんなで飯を食って
コロナワールド内のゲームセンターへ。
「揺らしたら駄菓子がもらえる」という奇怪なマシーンがあり
みんな揺らしたり
バカでかいイカ干しをみんなで必死になって取ったり(結果、荒井秀之がゲット)
頭の中は授賞式の事でいっぱいになりながらも、楽しい時間を過ごしました。
そして、場所を授賞式の行われるダイナシティへと移動!
ほんとに変な感じ。ダイナシティっていうのはまぁでっかいデパートみたいなもんで
日曜日となれば、親子連れでいっぱいになるダイナシティ。
実は、元彼女が働いてたりするダイナシティ。
裏の通用口夜8時の待ち合わせとかさ、
ダイナシティが出来る前はバンドのスタジオで
よく通ったもんよ。原付でよ。
なんて思い出はひしひしと蘇り。
授賞式は始まり、受賞作品名との監督の名前が呼ばれ
結果、西さがみ賞っていう、グランプリの下の賞でした。
全身の力が抜けて、やっぱり受賞スピーチで話す時は頭真っ白で
でも、とにかくとにかく悔しくて
受賞の喜びよりも10000倍くらい悔しさが上回って、
もっと社交的に振る舞えばいいものを、悔しさを前面に出したスピーチをしてしまいました。
前回も実行委員だった露木さんに肩を叩かれ
「もっと頑張れって事だよ。落ち込むな。」といわれ
阿藤快さんには
「七夕哀歌より全然よかったよ。でも、小田原で一番になるにはまだ足りなかったな」と言われ
映画監督の瀬木監督には「グランプリの作品と一騎打ちだったんだけどなぁ。」と言われ、
女優の吉野公佳さんには「好きな作品と賞を獲る作品って違うもの。映画はそういうものよ」と言われ、
CG作家の小野さんには「勝又君の作品は最初の5分で君の作品だってわかるよ。そのオリジナリティを大切にね。」と言われた。
いつも僕の前には誰かいて
僕はいつも誰かに「惜しかったね」と慰められた。
何をするにも二番手で
どうあがいたって、一番になれなかった。
ちゃらんぽらんの19歳の頃、
小田原の今はなき映画館「オリオン座」である映画を見て
僕の人生は映画ってやつに取り付かれ、
これで一番になろうと心に決めた。
6年連れ添ったそいつは、僕をいつもそばで見つめ
時に泣いて、笑って、怒って、支えててくれた。
離したくないと思う。
できれば、こいつの一番になりたいと思う。
こいつで一番を獲りたい。
いつか、こいつと一緒に故郷へ帰りたい。
たくさんの思い出があるあの街へ。
酒でも飲みながら、みんなに自慢して、「俺の最高の恋人だ」と胸を張りたい。
叶えられなかった青春をこいつはやり直させてくれる。
あのとき、言えなかった言葉を、こいつは照れる事なく言ってくれる。
思い描いてた青春を、僕にくれる。
2番目も、びりっけつも、たいして変わらんのだよ。
俺は、一番になるためにあの街へ行ったんだから。
二番目の男じゃなくなった事を証明しに行ったんだ。
俺の育てたこいつが、立派になったところを見せに行ったんだ。
あの街で、一番がどうしてもどうしても獲りたかった。
「まだまだ甘ちゃんなんだよ、お前」とあの街は教えてくれた。
悔しいな。本当に。
夢を叶えるその日の前に
まずはここで。
どうしてもここで、
一番になる必要がある。
二番しかとれなかった昔の自分が待っている。
迎えに行くよ、必ず。
ちゃんと、全ての事にケリをつけて。
夢を叶えたい。
まだまだ挑戦は続く。
愛するこいつを、もっともっと強く抱きしめる。
一生大事にする。
こいつがいなきゃ、俺はもう生きて行けないな。
映画という名の恋人。
この命果てるまで、俺はお前を離さないよ。
また一緒に頑張ろうな。
小田原映画祭実行員会の皆様、審査員の皆様。
はちきれんばかりの夢を乗せた時間を、ありがとうございました。
とても楽しい映画祭でした。ほんと夢のような時間でした。
第三回小田原映画祭も楽しみにしています。
本当にありがとうございました。
グランプリを獲った中村監督。
しびれる作品でした。悔しいくらいに胸キュンしてしまいました。
完敗です。こりゃやられたりです。
心よりおめでとうございます。
荒井秀之、毅、あまみや、ぐっさん、やっこ、「夏音風鈴」キャストのみんな。
わざわざ小田原までありがとう。
ちとかっこ悪いとこ見せちまったな。ちきしょう。
次も来いな。次はべらぼうにかっっちょいいとこ見せてやるぞ。
誓うよ。
小田原の亮、ゆき、徹、熊倉、近江、杉川。
内山のせっけん、けいちゃん、良子、千鶴、優子ちゃん、佳子、梓
みったん。
俺はあの街を愛してるぞ。
お前らも同じくらいな。
親父におふくろに、おばあちゃん。
舞台挨拶や受賞スピーチで態度がでかいのは、あなた達譲りですぞよ。
いつか笑って帰れるその日まで。
待っていて下さい。
俺はやるから。必ず。