2011年07月

感覚>理論




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小さな夏祭りが各所で細々と行われて、
花火大会も自粛の嵐。
それでも夏はやってくるし、僕らをワクワクさせてくれる。

写真の二人は、偶然見かけた二人で、
一目散にシャッターを切った。
この距離が絶妙だなって思った。
二人にも、夏はやってくるし、二人はもっとドキドキしているし、二人はもっとソワソワしている。
そして、何よりも、二人はもっとワクワクしている。






■2008年に撮った「かすみちゃん」という作品が
ひめじ国際短編映画祭のプレイベント「シネマナイト」にて上映されます
 
7月29日(金)
open:19:00 / start:20:00
 

告知がギリギリですいません。

ひめじ国際短編映画祭ブログ「かすみちゃん」紹介ページ


ひめじ国際短編映画祭主催者の尾上さんにはお世話になりっぱなしで、
昨年は特集上映まで組んでいただきました。
ひめじって言ったら夏を思い出すくらい、夏の風物詩的な映画祭です。
昨年の夏、姫路での思い出は貴重すぎて、ちょっとセンチメンタルになったりもする。





愛すvs無



■8月17日〜韓国で開催されるEPS国際映画祭korea2011にて
昨年撮った新作短編「愛すvs無」が招待されました。


この「愛すvs無」という作品は、本当に自信作。
編集終わって通して見終わった瞬間、一人で興奮していました。

しかし、大抵そういう作品は評価されないのです。悲しい事に。

正直な話、「キミ/ハミング/コーヒー」も
「はい!もしもし、大塚薬局ですが」も「オードリー」も
出来上がった瞬間は頭を抱えましたので。

そして案の定、この「愛すvs無」は日本ではまったく評価されませんでした。
(一つだけ評価してくれた映画祭があったのですが、諸事情により発表できませんでした)
恐らく、僕の映画を見続けていただけいている方はびっくりすると思います。
でもやりたい事だけ、詰め込んだ作品は本当にかわいいものです。

そんな中、真っ先に手を挙げてくれた韓国のEPS国際映画祭korea2011ディレクターのイさん、
本当にありがとうございます。嬉しかったです。

実はこの作品は昨年のPFFでの苦く悔しい想いから産まれた作品です。
ノースタッフで、出演もほぼ先述の「キミ/ハミング/コーヒー」や「かすみちゃん」の前川桃子さんのみ。
10年落ちのハンディカムと、使い古しのSD機と、あしがら花火大会で撮りました。



EPS国際映画祭korea2011プログラムページ















オードリー



■今年の秋開催の第33回ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2011にて
新作長編「オードリー」が上映されます。


昨年の「キミ/ハミング/コーヒー」でもお世話になったPFF。
今年も呼んでいただき感謝です。

602本の作品からの17本に入ったとは、これだけで運を使い果たした感はありますが
この作品を推してくれた審査員の方とは是非お話をしたいです。

作っていながらも「認められないだろうな」と思ってしまう瞬間というのがあります。
それでもその想いよりも強いものを感じるから撮ってしまうのです。
この作品は、その結晶のような作品だと思っています。

評価されるとは正直思っていませんでした。謙遜とかではなく、本当に。


ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011でも上映されたこの作品。
舞台挨拶の時にも言いましたが、この「オードリー」の制作は
「はい!もしもし、大塚薬局ですが」とほぼ同時進行で進めていました。
思い出すと地獄でしたね、あの頃。

で、「はい!もしもし、大塚薬局ですが」は左脳で作った作品に対し
この映画は右脳で作った作品。

感覚は理論を超える可能性は極めて低いと思うけど
僕は、その少しの可能性を信じている。



第33回ぴあフィルムフェスティバル










三十路ボンバイエ






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6月のはじめ。
蔵内君とぴろの誕生日。
ストロボメンツが久々に集合。
もうかれこれ、彼らとも7年〜8年の付き合いになる。

口に出さずともわかる感情や感覚があって、
選ぶ言葉一つで各々の立ち位置すらもわかってしまう。

彼らに対し、隠す事など本当に無駄。
いつもに増して饒舌になって酒すらも進んでしまうこの時間は
魔法のようだと思う。
 

 おそらくその魔法はこれから先もずっとずっと続くのだろう。
たまに忘れかけれても、ずっと忘れないような、そんな関係なんだと思う。

そして僕は彼らと交わした約束を忘れていない。
ただ、それだけの為に、進むのだ。




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6月の半ばから名古屋にて「はい!もしもし、大塚薬局ですが」の公開が始まる。
愛知県、という場所は僕にとってたくさんの思い出がある街で
自分の映画があの街で公開されるという事実が、
なんだか感慨深かった。

シネマスコーレ木全さんと交わした幾つかの言葉と
一緒に食べた台湾ラーメン(名古屋名物らしい)の味は
忘れる事なんて出来ないくらい、ピリリと辛く、身に沁みた言葉だった。



 実は、専門学校時代に付き合っていた愛知県在住の女の子も見に来てくれていた。
たまたま見かけたチラシに僕の名前が載っていたので、びっくりして来てくれたそう。
何年かぶりに会う彼女は、もうすっかりX-GirlやZooYorkとかじゃなく
なんていうか、立派な大人だった。

僕より年下なはずなのに、大人に感じてしまった勝手な劣等感と
何年か前に燃え上がっては消えてしまったいつかの恋心を、混ぜて
最後に握手で別れた。

ぎゅっと握る事無く、きちんと握手が出来た僕らは
なんだか寂しいけれど、とても嬉しい事だとも思う。




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7月の初めからは大阪でも「はい!もしもし、大塚薬局ですが」の公開が始まった。
上映後に何人かの小林香菜さんのファンの方とゆっくり話す事も出来た。
東京公開の時も思ったけれど、小林さんのファンは皆いい人。

次の日に結婚式があったのでゆっくりは出来なかったけれど
いつか、また来れると信じてる。
もちろん、映画で。


大阪へ着いて、僕が真っ先に連絡した人。
それは石原貴洋監督。


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今年のゆうばりで会って以来、勝手に「親分」と思って慕わせてもらっている。
人間的に尊敬すべき点が多く、映画に対する考えも似ている部分も多い。

この日も、たった1時間の為に、1時間半かけて会いに来てくれた。
石原監督は、そういう人なのだ。
今度は僕が神奈川を案内する番だ。






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大阪から箱根へ直行し、結婚式に参加した次の日。
とあるスチール撮影があった。
我が儘を言っていろんな人に迷惑をかけて、故郷の南足柄で撮影させてもらった。
それにはたくさんの想いが詰まっていて、どうしても足柄でなければならない理由があった。
炎天下で過酷な撮影だったけれど、それ以上に、足柄という地を踏んでいる事が
嬉しくて仕方が無かった。





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何かに煮詰まったら、ノリで湘南方面へ車を走らせて、
そのまんまのノリで小田原まで行ってしまう、
なんて事はよくある事。


日本で一番寛大で気分屋な海は、やがてくる朝という時間まで
たっぷりと星と月を映し出す。
この街の風は優しく、全部を包み込む。

小田原港町。おいでよ。いいとこ、小田原。



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東京公開の時に「はい!もしもし、大塚薬局ですが」を見てくれたお客さんが
こんな素敵な絵を描いてくれた。
聞くところによると、山梨から見に来てくれたそう。

映画の世界観ともマッチしているし、額縁にいれて飾りたいくらい素敵な絵。

この絵を見て、改めて映画の力を知った。
二年前はただの机上での空論でしかなかったものが、
誰かの何かに響き、こうして別の何かに変わる。

これは本当に凄い事だと思うし、
ましてや作った僕からしたら、この映画を作って良かったと思う一瞬です。

本当にありがとうございます。






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ざっと最近はこんな感じで、つまり毎日遊んでんだか働いてんだか、
わからないような日々を過ごしている。


最近の悩みと言えば、飯をすっかり食えなくなって
しかし、有り難い事に、すっかりスリムになっていると噂がある事。
しかし、それは単なる噂にしか過ぎないという、噂もある。








私事ですが、先日30歳になりました。どーも、夏男です。
悪ふざけ人生も、こっからが本番って事です。


またまだ夢を捨てたもんじゃないし、裸の心色あせてないし
やり続ける美学 忘れてないBig Up!!!!!!!!!










milky way





七夕。


一年に一度の長い瞬きを
ぎゅっと閉じ込めて。

両手から溢れてしまいそうな
この小さなトキメキが
あなたにバレませんように。

ぎこちない微笑みと
ぶつからない視線と
うたがわない清い想いと、

とどかない手と、手を。

せめて、今日だけは、長い夜のまま。








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